ヒデキマツバラの猫道Blog

愛猫家ミュージシャン、ヒデキマツバラの猫道(キャットウォーク)ブログ

多忙という名の宝石 ─忙しい時ほど、あなたのそばに自由と安らぎがある─

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いよいよ2017年最初のコンサート目前。

いつもなら「もういっぱいいっぱい。ブログ書く余裕なんてあるわけないよ」と一蹴するところである。しかしそんな言い訳も、エゴから発した大いなる嘘にすぎない。

本当のことを言えば、忙しいからこそ、ヒマな時には思いもよらなかった発想がわくものである。

今どんなものが書けるかわからないが、まずは自分の置かれてる状況から話を始めるとしよう。

 

やらなければならないこと

新曲制作、DTMプログラミング、譜面作り、コンサートプログラムのデザイン、印刷、ビデオの準備、進行チェック、議事録の修正、広報宣伝活動、そして雑事、雑事、雑事。
やらなければならないことだらけだ。
ピアノの猛練習に励んでるのは言うまでもない。
あぁ、僕のクローンがいてくれたら。

あなたも身に覚えがあるだろう。
いったん目が覚めたら、就寝するまでやることが山積み。考えただけでバラバラになりそうなほど圧倒されてしまう日々。どれもこれも右から左に要領よく済まされないことばかり。あなたは持ち得る力と感覚をすべて投入して、事に当たらねばならない。

追い討ちをかけるように、焦る気持ちは不安まで引き寄せてしまう。それは耳元であなたに脅しをかける。
「おい、まさか本当に万事うまくいくとでも思ってんの?」
あなたは自分を疑い始め、恐れおののき、呆然と立ち尽くす。

 

救いのリストアップ

そんな八方塞がりな気分に陥った際に、最も有効な手立てが「リスト化」である。やるべきことをひとつ残らず文字に起こし、列記していくのだ。

すべて書き出してみて「この程度のことで大騒ぎしてたの?」と自分を笑い飛ばせたならシメたもの。かなり幸先がいい。
そうでなかったとしても、やるべきことを可視化できたことで、あなたの不安や困惑はおのずと消滅する

なぜなら、あなたから力を奪い、物事を膠着状態に押しとどめている原因は、あなたに課された「仕事の絶対量」ではないからだ。圧倒されっぱなしで「整理されていない雑多な思考」と「それに伴う感情」こそが、あなたを振り回しているにすぎないのである。

そんな悪魔の巣窟は、意識という光を当ててやれば、いともたやすく駆除できる。
その手順は、次の3つ。

1 やることリストを作る。

2 優先順位をつける。

3 最優先事項から順に取り組む。

これを実行していくと、あなたには前へ進もうという気力が自然に備わる。まるで歩くことを覚えた幼児のように。動機づけを得たあなたは、一歩、二歩、と小さな歩みを進めていく。するとリスト化する以前は膨大な時間を見積もっていた事柄が、驚くほど短時間のうちに仕上がっていく。そう、上記1〜3こそが、目標まで登頂できる最短ルートなのだ。

 

思いがけぬ変化

やらなければならないことが増えるほど、ある特性が備わる。
並外れて時間の使い方がうまくなるのだ。

この三次元世界で最も価値あるもの、それは金品ではない。「時間」である。

優先事項順に時間を投資するうち、思いがけない変化があなたに訪れる。ネガティブな事柄に一切興味を失くすのだ。

二度と戻らぬ「時間」という至上無二の価値に気づいた途端、他人のあら探しや愚痴、批判や闘争で時間を浪費することに飽きるのである。

すると、自分に足りないものを悔いる代わりに自分がいかに恵まれているか気づくようになる。

これほど力みなぎる転換点はない。即座にやりがいが引き出され、あなたは夢中になって事に当たる。太陽へ向いたひまわりのように。それこそが自由の体現であり、愛の体現である。

 

糧となる行動

時間の使い方がうまくなると、あなたの行動パターンまで変化していく。

堂々巡りな思考(=未来への不安)から解放され、精神的に糧となる行動に駆り立てられるようになるのだ。

それは何か特別なことを始めたり、特殊な場に身を置くことではない。むしろ、ごくありきたりなものに価値を見い出すようになる。

思いつくままに挙げるなら、愛猫とのスキンシップ、ちょっと気になるドキュメンタリー番組、特に親しくない人との心置きないおしゃべり、見上げた空に輝く金星、等々。常識で考えれば、時間に追われている時には御免こうむりたいことばかりであろう。そこを打破できるかが鍵である。

さしあたり、今、僕の手元には図書館から借りてきた本が8冊ある。これを同時進行で着々と読破していくうち、1日中仕事に明け暮れるよりもはるかに少ない時間で同じ量の仕事をこなせることに気づいた。返却の際には、図書館までの雨の散歩道を存分に楽しむつもりでいる。

そういう何気ない楽しみ値付けできない時間こそ、あなたの糧となり、スルリと物事を成就させる潤滑油になるのだ。

仕事や受験勉強、介護に追われているあなたほど、そういう隙間時間を設けてみていただきたい。気分がリフレッシュして、全力で物事に飛び込めるバネが育まれるだろう。

その絶大なる効果ときたら、SNSや買い物、飲食や喫煙といった依存症的な憂さ晴らしとは比にならない。

  

 旬という価値

こうして僕は、コンサートという大事な手綱を握りながら、平穏な日常生活を胸いっぱいに満喫している。

それは未来の目標だけを見つめて、今日という日の美しさや日常的な喜びには目もくれず、何もかも犠牲にして突っ走る生き方とは正反対だ。重圧と焦りと疲労に鞭打って、被害者意識のままレースを戦い続けたところで、あなたに勝機なんてない。

目の前で起きていることに意識的になり、その時その時の「今」という旬を味わい尽くすほど、喜びと安らぎが生まれる。そこが自由の出発点だ。その熟れた充足感と高揚感こそ、地に足のついた無理のない理想的な未来へとあなたを誘導していくのである。

 

どさくさに紛れ込んでくる恩恵

それに乗じて、あなたの日常に紛れ込んでくるものがある。

幸運である。

あなたが泥沼に囚われた四駆ドライバーを演じ、重圧と焦りと疲労の中で耐え忍んでいる時に限って、なぜか幸運は寄り付こうとしない。

しかしあなたが安らぎを体現していれば、その波動にふさわしいものが集まってくる

 

真の自由 真の安らぎ

多忙を理由にする時代は終わった。あなたは、気持ちひとつで自由になれる。

それは両極性の点からも明らかだ。
束縛を嫌悪してそこから逃れたところで、あなたが手にするのは即席なる自由だけである。束縛を受け入れ、それを超越したところにこそ、真の自由と安らぎがあるのだから。

 

宝の岸

お気軽に始めたはずのエッセイが、思わぬ自己啓発ものへと転身を遂げてしまった。

書きながら、へぇ〜そうなのかぁ、と読者目線の自分がいて、我ながら可笑しかったり。

こんな自給自足の娯楽が、今夜半、どういう形で音作りにフィードバックしていくか楽しみである。

では、締めといこう。

多忙という名の宝石は、しばしばあなたを重量過多にしてしまう。しかし扱い方さえ心得ていれば、それはあなたを大きな波に乗せ、輝ける宝島の岸辺へと導くであろう。

 

 

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