今年最後に、もうひと仕事とりかかっている。
ご依頼主は、来年フラワーフェスティバルに出演される演奏家の方。
新作のサウンドプロデュースと作詞のご依頼である。
まず編曲からとりかかろう。
風邪が治りかけたその晩、
意気込んでパソコンに向かっていた。
いい調子で波に乗ること数時間、
目の前に突然、どこからともなく、
拳サイズの白銀の光が、流星のように飛び出してきた。
驚いたのなんの!
尾の引き具合が尋常じゃなくて、
冒頭画像のごとく、くっきりと幾筋もの尾を引いてた。
これまで目にしたスピリットがキラキラ星だとすると、
今度のは隕石落下クラスである。
気を取り直して、作業を続けたその時、
今度は一回りサイズの大きい光が現れ、僕の胸めがけて飛び込んできた。
光の引いた尾は30センチにも及び、
思わずデスクチェアから飛びのいたほどである。
恐怖感はなかったが、心臓が早鐘のように打った。
衝撃波にあてられて、心身ともに麻痺している状態とでもいおうか。
ショックと放心状態で、それ以上作業に集中できない。
僕は席を立ち、バスタブに身を投じた。
あれもスピリットなのだろう。
すごかったな、あの強烈な光と勢い。
まるで白銀に光る2頭の龍だ。
気を鎮めたら、深夜の制作再開。
すると、全ての作業が、川の流れのごとく進んだ。
滑らかに、清らかに、上流から下流めがけて。
翌日もその流れは衰えず、創造の川幅は増していった。
支流から注ぎ込む水ように、毛色の違う真新しいフレーズがひらめいては、
あらかじめ計画の一部でもあったかのように楽曲の本流へ合流し、
その流れをさらに深く豊かなものにしていった。
アコースティックでシンフォニックで打ち込み系、
癒しと情熱、ささやかで雄大、爽やかでドラマティック、
そんな相反する要素が、波頭を立てることなくサウンドに織り込まれていく。
どこまで流れていくのだろう。
その先には、どんな海が待ってるのだろう。
時がたつほど、自分がますますパワフルになっていった。
今週、クライアント様に途中経過をご試聴いただくことになっている。
不思議なことが大好きな方だから、
白龍の導きによって、ご自身の作品がどんな風に生まれ変わったか
興味深く耳を傾けてくださることだろう。
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