文学的な気分になると書く
親密な気持ちになると書く
ユーモアが湧き上がると書く
お気に入りのカーディガンに腕を通すように書く
名前も素性も知らない異邦人とおしゃべりを楽しむように書く
ここから何が生まれ、どこへたどり着くか見届けたくて書く
鼻歌を歌いながら書く
とんぼ返りする心地で書く
この気持ちを表す絶好の言葉を見つけるために書く
通り雨のように書く
水たまりを渡るアメンボのように書く
空を泳ぐクジラ雲のように書く
きまぐれなノラ猫になって書く
前髪を巻き上げる風になって書く
生まれたての木洩れ陽になって書く
内なる水脈を伝って書く
微細な葉脈を伝って書く
秘密の鉱脈を伝って書く
初めて世界を眺める赤子になって書く
七つの海を極めた老水夫になって書く
豊かで不思議な作家時間
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