一足早く、お彼岸のお墓参りを済ませてきた。
通勤時間をやや過ぎた頃、
掃除道具一式を積み込み、いざ出発。
陽射しの下、絶好のドライブ日和。
車内もポカポカ春陽気。
信号に次ぐ信号が、今日はなぜか皆ご機嫌。
「どうぞお通り下さい」とばかりに青一色。
交通量は決して少なくないのに、滑るように走りぬけられる。
まるで国賓待遇でも受けているよう。
郊外の陽だまりときたら!
そこはお日様と僕たちだけの楽園である。
お盆や年末のお墓掃除は我慢大会にも等しいが、
こんな行楽日和だと、水仕事や草むしりでさえ娯楽だ。
それにしても、山あいでは不思議と花粉症にならない。
花粉が飛散していないはずないのに。
もしかすると、花粉症とは花粉が原因なのではなく、
都市環境下で化学物質が春光と反応して生成される
未解明のアレルギー物質なのでは?
なんて新説さえ提唱したくなる。
その後も他所に回っては、ひたすら掃除、草むしり、
そしてコケ取りの半日であった。
汗と埃にまみれて帰宅。
シャワーを浴びて気持ちの良いこと。
新しい服に着替えて爽快なこと。
コップに注いだ水のおいしいこと。
立春以降、いろんなことが次々と進行している。
予期せぬ方向から話が舞い込む。
学び、実践した端から拓けていく。
だから、今日のような日がありがたい。
内側に溜まったものを掃き出して
迷いを根こそぎ摘み取り、心を天日に晒せる日が。
春分の太陽パワーを充填したら、
次は羽ばたく時だ。
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