ヒデキマツバラの猫道Blog

ドラネコ視点の少し風変わりな猫道(キャットウォーク)ブログ

無敵の法則 〜あなたが迷い苦しむ理由は正解を求めているから〜

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(画像/Around The World in 80minutes Concert 〜80分間世界一周コンサート〜) 

 

先日のコンサートプログラムです。

はい、僕がデザインしました。

 

派手、ですか?

ですよね(笑)

 

でも、個人的にちょっとした葛藤があったのです。

そこから話を始めていきましょう。

 

創作現場

本番が間近に迫ったその日、音楽制作はすべて棚上げ。

丸一日、缶詰になってプログラムのデザインに明け暮れました。

 

電灯をつけるのも忘れたまま、夕刻の黄昏が街を覆った頃です。

無限大マークを入れて全作業を終えた僕は、万国旗の踊るデザインを前にして、途方に暮れてしまいました。

本当にこれでいいんだろうか、と。

 

たとえば、初めて袖を通す服、まだ体になじまないですよね。

普段と違うテイストの服だったらなおのこと、似合ってるかどうかさえわからない。

それを着て新しい恋人と初デート!なんてことになれば、あなたは何度鏡を覗いても落ち着かないはず。

 

たとえば、初めてのレシピ、大切な誰かさんのために作ってる料理ならどうでしょう?

あなたは奮闘しながらキッチンに向かい、味見を繰り返しますね。

それなのに、いつまでたってもこれでいいという確証が持てません。

 

出来立てのホヤホヤは、自分で正当な評価が下せない。

こんなの出来ちゃったけど、いいんだろうか。

 

僕はどうにもモヤモヤ。迷っていました。

一切合切ゼロから作り直すべきなのかな。

 

ごくごく近しい人にご意見を伺いました。

「いいねぇ、それ、見たことないデザイン」

そう絶賛されても、僕は食い下がりました。

「ホントに心底そう思う? 本音を聞かせて」

 

そりゃね、どこにもないデザインだと自分でもよくわかってるよ。

けど、いいんだかやりすぎなんだか、そこが判断できなくて。

デザイナーとかカラーコーディネーターとか、その筋の人が見たら、すごい荒唐無稽に思われそうじゃない?

使ってるソフトもワードだけでしょ。バランスとか詰めが甘いし。

でも、13カ国っていう割り切れない数の国旗をレイアウトしようと思ったら、こんな風にしか配置できなくて、云々かんぬん。

 

弁解するように僕の口から言葉が溢れます。

すると、相手からこんな言葉が返ってきました。

 

いいじゃないの、それで。

あなたは一生懸命やったんだから。

それが大事なんだよ。

 

そう言われて僕は気づきました。

あぁ、自分は正解を求めていたから苦しかったんだ、と。

大事なのは、デザイン的に正しいか間違ってるかじゃない。

それを手に取った方々に夢を届けたいから、夢中になってデザインしたんだよね。

初心を思い出した僕は、それを印刷に回しました。

 

反響

そう割り切ったものの、公演日に配布されるその時まで、ずっとくすぐったかったのです。

本番前の舞台袖。

客席を覗き見ながら、プログラムを見てるお客様がたの反応にドキドキしてる僕。

キミねぇ、本業ミュージシャンでしょ、緊張するなら演奏でしなさいってば(笑)

 

すべては杞憂でした。

座席に着かれたお客様がたは、目を見張るようにプログラムを眺めています。

「これ、どなたがデザインされたんです?」

スタッフにそう尋ねるお客様までいらっしゃいます。

 

終演後「私のプログラムがない!」と大探しをされてた男性のお客様がいました。

足元に落ちてたのを拾って差し上げたら「あぁ、よかった」と大事に持って帰られました。

 

そうやって人々から愛されたデザインを、僕は自分の手で一切合切葬り去ろうと考えていたわけですね。

その場にいない架空の専門家たちからの批判を恐れたばかりに。

不完全で不正解な自分から目をそらそうとしたばかりに。 

 

正解の落とし穴

あなたが迷ったり苦しい思いをする時。

それはあなたが正解を求めている時です。

 

正解を求めるがゆえの苦しさ。迷い。

強く正解を求めるほど、苦しさと迷いは増していきます。

正解にたどり着けないから苦しいんですね。

 

間違いを犯してる時は、苦しくありません。

なぜなら、それが正解だと疑わずにやってるからです。

個人単位であれ、国家単位であれ。

 

マルかバツか、そこに答えを求めてしまうと、あなたは萎縮してしまいます。

「正解じゃないことをしているかもしれない」と思いながら進むから、迷い苦しむんです。 

 

でもここは学校の試験ではありません。

あなたはそのような入学試験を経て、この地上に生を受けたのではありません。

あなたのことを合格か不合格か、判定を下せる人はこの宇宙に誰一人いません

 

あなたという存在に、マルもバツもありません。

あなたが生み出した創造物にも、マルやバツはありません。

なぜなら宇宙にマルやバツという概念は有り得ないから。

 

太陽は合格で、小惑星だと不合格ですか?

役目や立ち位置、構成要素が違うだけですよね。

 

月は偉大で、隕石はクズですか?

でも小さめの隕石でさえ、人類を滅ぼす絶大な威力をもってますよ。

 

マルかバツか。

価値が大きいか小さいか。

そんな判断基準が、いかに人間側の都合で捏造されたものかわかりますね。

これ以上そんなものに踊らされるのはやめましょう。

あなたはそんな価値基準で振り分けられ、迷い苦しむために生まれてきたのではありません。

 

強く 気高く 美しく

存在すること、創り出すこと、それが宇宙の真の姿。

その宇宙で、あなたという存在は、かけがえないひとつの星。

 

宇宙があなたに恩恵をもたらすのではありません。

あなたという存在そのものが、宇宙に恩恵をもたらすのです。

 

あなたの創造力とイマジネーションにはそれだけのパワーがあります。

世界を豊かにするパワーを秘めてます。

あなたはそれに気づいてないだけ。

気づく勇気がないだけ。

気づくのが怖いだけ。

 

正解/不正解にこだわると、なにも生み出せず、どこにも行けません。

棺桶に入るまで、あなたが一生かけても回答は得られません。

そんな時間つぶしに興じて、あなたは何から目をそらしているのでしょう?

 

恐怖の先で、あなたは本物の強さを得られます。

羞恥心の先で、あなたは本物の美しさを得られます。

それは目先の資格取得や美容整形では決して得られません。

他人の許しや許可を得なくても、真の強さと美しさは、あなたの中に備わっているのですから。

生まれた時からあなたは気高く無敵なのです。

 

そんなあなたを、贈り物として世界にプレゼントしてみませんか?

必ず世界があなたに微笑み返してくれますよ。

あの日の僕がそうだったように。

 

 

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