真ん中で、うれしげに鉢花かかえてるブルーマンが、僕です(笑)
共演者の方々、お疲れ様でした。
そしてご来場の皆様、応援ありがとうございました。
本番の最中、ちょうどリアルタイムでこのブログがミュージシャンランキング1位になってて、会場の皆様からお祝いしていただいたのも良い思い出です。
欧州音楽のパワー
というわけで、お待たせしました。
「80日間世界一周」にちなみ「80分間世界一周コンサート」と銘打った先日の公演について書いていきます。
世界中の音楽で、80分間をカラフルに埋め尽くそう!
そんなステージコンセプトのもと、出演者を公募したのは初夏の頃。
順調にお申し込みいただく中、ふと気づいたんですよ。
エントリーされた方々の選曲が、ことごとくヨーロッパか日本の楽曲。
意外なことにポップミュージック大国アメリカの作品は皆無。
ヨーロッパの楽曲はメロディアスで文化の香り高く、演奏しがいもあれば、聴きごたえもありますからね、人気が高いのもうなずけます。
でも企画立案した当人としては、そんなつもりじゃなかったのにby立見里歌(笑)
このままでは世界一周じゃなくて、国内とヨーロッパ周遊ツアーで終わってしまう!
実は企画段階で、僕、ちょっと珍しくもグリーグのピアノ曲を弾こうと考えてました。
でもそれだとノルウェーだからね、依然として欧州ツアーから抜け出せない(笑)
北欧という独特の感性みなぎる楽曲で、素敵なんだけどね。
今回は音楽家である前に、企画立案者であろう!
そう決めて、企画倒れを阻止すべく乗り出しました。
1 頼みやすい人に頼んで、非ユーロ圏の楽曲を増やす(一番ラクだね)
2 ボサノバをカバーする(久々のボサノバ、楽しみだ)
3 第三世界をテーマにした楽曲を作る(むむ、いざ出陣じゃ!)
こうしてボサノバ+新曲3曲という思いもかけぬ大放出を我が身に課したわけで。
本番近くなっての決断ゆえ、制作時間/稽古量の倍増はヘヴィー級パンチ。
でも、その報いは十二分にありました。
ボサノバ・カバー「Wave/波」(ブラジル)
hidekimatsubara.hatenablog.com
緑色のキリン 〜ボサノバの波間で遊ぼう〜 - ヒデキマツバラの猫道Blog
新曲「Tiny Little Symphony/とても小さな交響曲」(日本)
hidekimatsubara.hatenablog.com
シンフォニックな虫たちの声をバックに、ピアノソロで奏でました。
ピアノの音と音の隙間から虫の声が聞こえてくるのが弾いてて心地よく、演奏を止めても心地よく。
まるで夕刻の草原で弾いているようでした。
お客様からも一番人気で「癒されました」という声が多かったですね。
新曲「Seashell Seychelles Social/セーシェルの貝殻パーティー」(セーシャル)
hidekimatsubara.hatenablog.com
セーシェルの貝殻パーティー - ヒデキマツバラの猫道Blog
早口言葉タイトル、とちることなく言えました(笑)
てゆうか、国旗がすごい! 斜めに放射状っていうね。
サウンドコンセプトは、アフリカ/楽園の島国/貝殻の中から聞こえてくる音。
それは一体どういう音なんだろう?というところから制作スタート。
掴みどころのない夢のような架空の音世界が出来上がりました。
映画サントラ風に始まって、ピアノメイン、ベルの音やドリーミーでふわふわキラキラなシンセパッドを飾り、トランス風シンセリードとアフリカンビートが加わって、ロックっぽいダイナミックなノリに展開していく、そんな仕上がり。
巻貝の奥に行くほど螺旋の度合いが増していきますよね。あんな風に、メロディーラインが後半どんどん乱高下していって、我ながら作ってて先が読めなかった。
アフリカの島国にはすごく興味あるんで、ほかにもマダガスカルやモーリシャス、コモロ諸島、スペイン領カナリア諸島なんかをテーマに作ってみたいなぁ。
新曲「Rising High/高潮」(ジャマイカ)
3つめの新曲は久しぶりの歌モノ。
レゲエとEDMを融合させた、電子音バッキバキなサウンドに仕上げました。
ジャマイカを舞台にした真夏のアバンチュール。
僕そういう手合いじゃないけど、なぜかそういう歌作るの得意です!(笑)
歌い出しのフレーズが「あと5分だけ 唇をふさいで Dreamin’」
歌詞/メロディー/サウンドが同時進行で浮かんで、一気に仕上がった神曲。
歌詞作りながら「このカップル、絶対あと5分だけで済むわけないよね」と突っ込みつつ(笑)
当然ステージでもカリブ海の夏になるっきゃない!
歌いました!
踊りました!
楽曲のピークで、蜘蛛の糸をパーっと客席に散らしているとこ。
豪快ですねぇ。
ローライズのボクサーパンツに素肌まで丸見えです。きゃ〜(笑)
見えないところも魅せます
こうしてステージコンセプトに徹したことで、いつになく多彩な曲を作ることができ、ソングライターとして大収穫でした。
ピンチはチャンスだね。
これで日欧ツアーだったものが、南米、中米、アフリカに広がり、共演者の協力で北米とアラブ圏も加わりました。
結果、四大陸13カ国のテーマを集めた100分間世界一周コンサートに。
うん、MC長かった分、80分に収まりきらなかったのね(笑)
ちなみに、ファッションでも世界を表現してました。
インナーに着ていたベン・シャーマンのポロシャツは、ユニオンジャック(英国旗)がモチーフ。
あと、この日はいてたボクサーパンツは、オランダ国旗と同じ配色だったり!
見えないところも、ちゃんとね。
見えたけどさ(笑)
こうして体を張ってステージコンセプトを体現。
企画立案者の底意地を見せたブルーマンだったのでした(笑)
(写真/蜘蛛の糸のリハ中。ゆで卵をむいているのではありません笑)
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