そろそろだな、とは思っていた。
オリンピックイヤーのごとく、4年に一度、ある寒い冬の朝になると迎えるその時。
10月には早くも冬の便りが聞こえてきた今シーズン。
車を走らせることのなかった秋冬。
そしてバッテリー交換から4年半。
すべてはその瞬間に向けて集約していった。
わかっちゃいるけど、ついつい先送り。
まるで見て見ぬ振りしながら放置していた虫歯。
バッテリー。。。あがってるよ。。。
またいつものコース。
自動車保険会社に電話して、無料ロードサービスの依頼。
それから近所のスタンドでバッテリー交換。
ところが、いざ保険会社に連絡したところ
「今年の10月から、ご自宅でのバッテリー上がりは無料サービス対象外になりました」
あぁ無情。。。
そこでJAFという選択肢。
どうせ出張してもらうんなら、いっそのことバッテリー交換してもらおうと。
スタンドに行く手間が省けるからね。
初めてお世話になったJAF。
感動した。
まず、作業担当者からかかってきた電話の声。
人間味あふれる朗らかな声、的確な応対。
これだよこれ、我々がサービス業に求めているものは。
弾んだ声の調子から、人生花盛りの20〜30代を想像してたので、担当者と実際お会いしてみて、白髪交じりで小じわの刻まれた方だったのは意外だった。
でもまさに声通りの人で、旧知の友のような人の良さと物腰。
その年かさある風貌も、頼り甲斐を醸し出すのに一役買っていた。
通り雨に降られて駆け込む大樹があるとすれば、まさにそんな存在。
自宅の駐車場内で途方にくれる僕でさえこれほど安堵するのだから、路上で車両トラブルに見舞われた時こういう人が救援に来てくれたら、神様がお遣わしになった天使だと見まごうだろう。
冬の陽だまりの中、手際よく作業するその方の傍ら、車の話をしながら過ごした30分。
カートラブルに始まった朝が、こんなほっこりした局面を迎えるなんて思ってもみなかった。
やがて作業を万事終え、料金精算の段。
頭の中では計算式が巡る。
出張費もろもろで1万5000円くらい、プラス、今までバッテリー購入に1万数千円程度かかってた記憶。
とすると3万くらいか。
ん〜、出費続きの年末だなぁ。
だから、大樹のような作業担当者が告げた金額に、僕は耳を疑った。
「17730円です」
は? 聞き違い?
「17730円です」
あの、もう一度。
「17730円です」
そんな額でよろしいんでしょうか!?
スタンドでバッテリー交換して、ちょいと心づけしてもそのくらいになりますよ!
それなのに出張してもらって、バッテリー丸ごと交換して、なおかつそのお人柄に触れて、その金額ですか!?
この半時間を幸福度合いで換算すると、倍額出しても惜しくないんですが。
こうして、年の瀬にまた一つ、ギフトを見つけた朝だった。
車は直った。
虫歯の治療も済んだ。
これで今年の厄を落としきって、新年を迎えられる。
ありがたいなぁ。
何もかも皆、ありがたい。
というわけで、2017年もドラネコブログにおつきあいいただき、ありがとうございました。
来る2018年が僕にもあなたにもさまざまなものをもたらすでしょう。
それがあまり歓迎したくない類の出来事であったとしても、あなたの着眼点次第で吉と成すことができるわけです。
今日のブログはほんの一例にすぎません。
次はあなたが実証してみる番ですよ。
そしてどうなったか、僕に教えてくださいね。
人生はジェットコースターの如し。
だったらもう、ピンチさえも楽しむっきゃないのです。
どうぞ良いお年を!
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