今日はヒデキマツバラ一押しのダンスアンセム「Stronger」をご紹介していきます。
これを聴けば、ブルーマンデイ(憂鬱な週明け)も吹っ飛んじゃいます!
歌詞/対訳
Erick Morillo and Eddie Thoneick feat. Shawnee Taylor - Stronger (Club Mix)
STRONGER
by Erick Morillo & Eddie Thoneick feat. Shawnee Taylor
The world that you travel
Walk as far as it goes
Don't you ever forget
That you're never alone
So when you feel like
You have lost your way
Something will show you
Which path to take
[Chorus x2]
Because you're stronger
Stronger than yesterday
Stronger than what it will take
Stronger than what they say
So keep on believin'
What you already know
You don't need a reason
To let it go
So when you feel like
The walls are closin' in
Something will show you
To look within
[Chorus x2]
Because you're stronger
Stronger than yesterday
Stronger than what it will take
Stronger than what they say
Stronger than yesterday
Stronger than what it will take
Stronger than what they say
[Chorus]
Because you're stronger
Stronger than yesterday
Stronger than what it will take
Stronger than what they say
You're stronger than yesterday
Because you're stronger
Heyeyeyeyeyeyeyeyey
Because you're stronger
You, you, you, you
You know you're stronger
Because you're stronger
Heyeyeyeyeyeyeyeyey
人生を旅するあなた
歩みなさい 道の続く限り
決して忘れないで
あなたは独りぼっちじゃないってことを
道を失くしてしまった
そんな気分に襲われた時には
啓示がもたらされるでしょう
どの道を選べばよいのか
だってあなたは強くなってきたから
昨日よりも強く
どんな状況でも乗り越えるほど強く
他人が噂するよりもっと強く
だから信じ続けなさい
あなたに備わっているものを
それを投げ出す理由なんていらない
壁が迫ってくる
そんな気分に襲われた時には
啓示がもたらされるでしょう
内なる魂に目を向けなさいと
対訳/ヒデキマツバラ
楽曲の魅力について
本作には、とらえがたい不思議な魅力があります。
もう8年前の作品ですが、ずっと聴き続けてきました。
聴き飽きることがないのです。
大好きな作品。
初めて耳にしたのはUKダンスレーベル3Beat(スリービート)のプロモ盤でした。
まだEDM(エレクトロ・ダンス・ミュージック)という呼称もなかった当時。
耳を奪われました。
美しいメロディー、完璧なアンセム級サウンド、そして高揚感と浮遊感。
クラブフロアやダンスフェスを沸かせるのに十二分なメジャー性。
そしてダンスシーンにとどまらないヒットポテンシャル。
でもそれだけで終わらない何かがあるんですね。
時代を超えた、もっと普遍的な何かが。
歌の導入部からして、予感めいたものを感じさせます。
感情を抑えながら淡々と歌い始めるボーカル。
歌詞の内容を把握すれば、その理由がわかります。
この手のジャンルは、ダンスフロアを盛り上げるための音楽。
ほぼ一様にラブソングやパーティーソングで、楽しもうぜ、愛し合おうぜ、な歌詞が大半を占めます。
でもこの曲は違うんですね。
器の大きなメッセージソングなんです。
人生の岐路にさしかかり、行き詰まっている人たちの背中を押す、そんな力強いメッセージソング。
そこに深い愛情を感じる。
相手と同じ視点で歌うのではなく、もっと高い視点から歌いかけてる。
母の視点、あるいはオーバーロード(=神)の視点で。
楽曲後半に向けて、楽曲の勢いはどんどん増していきます。
そしてサウンドがブレイクに入ると、ボーカル主導で最高潮へ。
生きる力を鼓舞するようなクライマックスは感動的です。
この曲が持つ、時代を超えた普遍性、それは人間性なのではないでしょうか。
そこが美しくて、まばゆいんです。
聴いてるうちに、思わず嬉し泣きしてしまうような、秘めたる感動があって。
音楽と時代の不思議なシンクロ
発表されたのが8年前。
ということは、我が国は東北大震災とそれに続く首都圏混乱のさ中だったんですね。
この曲の解釈次第では、あの時被災された方々とか、放射性物質や計画停電、そして余震に悩まされた東北〜関東の方々にエールを送っている内容にも読み取れますが、いかがでしょう?
アーティストたち三者とも日本との接点は特になく、震災を受けて作られたという根拠もないので、偶然の一致なのでしょうけれど。
でも名曲って、図らずも時代とシンクロするものですね。
改めてそう思いました。
ただ一つ残念なこと
当時、僕は首を長くしてこの曲の発売を待ち望んでいました。
ところがです。
ラジオやクラブで盛んにプレイされたはずのUKでは、ついに正規リリースされず、DJ向けにプロモ盤アナログレコードやCDRが配布されただけ。
ウソでしょ〜!
泣けました。
世界で唯一CDシングルとして日の目を見たのがイタリア。しかも11曲入りの豪華版!
世界中から個人輸入することにかけては百戦錬磨だった僕でしたが、イタリア盤CDシングルの入手ルートだけはついぞ得られず断念。。。
そんなわけで、日本はもちろんのこと、世界のダンスミュージックフリークでもこの作品のことを見逃してしまってる人は多いはず。
だから絶対いつかブログで紹介しよう!と思って今日に至りました。
昨年2018年バージョンも発表されていますが、オリジナルが最高です。
アーティスト紹介
Erick Morillo(エリック・モリーロ)
アメリカのハウスレーベルSubliminal Records(サブリミナル・レコード)と言えばピンとくる方も多いと思いますが、彼はそのオーナーとして知られるハウスDJです。
長いキャリアを誇る彼がシーンに登場したのが1991年。
翌年にはReel 2 Real(リール・トゥ・リアル)の作品にフューチャーされ、アメリカの名門ハウスレーベルStrictly Rhythm(ストリクトリー・リズム)からデビューを飾っています。
1997年に興したSubliminalは一躍成功を収め、日本のクラブシーンからも絶大な支持を得ました。
以来、米英の著名アーティスト達からリミックスの依頼が急増。
最優秀ハウスDJ、最優秀インターナショナルDJ、年間最優秀リミキサーなど、あちらでは輝かしい受賞歴を誇ってます。
ずっとフロア向けの硬派なハウスサウンドをプロデュースしてきた人なので、ユーロ系メジャー路線の「Stronger」を耳にした時、あまりのギャップに同一人物が手がけた楽曲とは信じられなかったほど。
Eddie Thoneick(エディー・ソネイク)
90年代初頭からドイツ国内で活動していたハウスDJ。
そんな彼が一躍国際的にメジャーになったきっかけは、2006年に発表された歌ものハウス「Love Sensation」でした。
以来、UKオシャレ系ハウスでは引っ張りダコのリミキサーです。
Shawnee Taylor(シャーニー・タイラー)
ニューヨーク出身のハウス系ボーカリスト。
90年代半ばから活動を始め、英米の著名なハウスプロデューサーたちの作品に客演しています。
いわゆるハウス系ディーバなんですが、彼女自身が脚光をあびる機会はなく、僕も「Stronger」で彼女の存在を初めて知りました。
聴いてると疲れるコテコテのディーバたちと違って、彼女の歌声はクセがなくて僕好みです。
三者とも音楽業界で地道に20年以上活動を続けてきたベテラン。
その共演はとても意義深いです。
というのも、著名アーティスト同士の合作で話題性ばかりが優先して、肝心の楽曲はイマイチなんてことが多い昨今。
話題性ではなく、創造性を刺激し合いながら心に響くクリエイティブな楽曲を作ろうとする姿勢が、同じクリエイター畑の人間としてすごく共感できます。
しかも長く活動してきてなお、こんな太陽のように若々しく光輝く前向きな作品を生み出せるのは、なかなかできることじゃありません。
弱き者たちに対する優しいまなざしを作品作りに投影するところなんて、ただただ尊敬に値します。
Erick Morillo & Eddie Thoneick feat. Shawnee Taylor - Stronger [OFFICIAL]
こちらはPVです。
アーティストやボーカリストのオンステージが垣間見れます。
DJブース中央でヘッドホンかけてるのがエリック・モリーロ、DJブース右側のヒゲ男がエディー・ソネイク、ボーカルのショーニー・タイラーは言うまでもなく。
みんな見るからにオープンでいい人そうですねぇ。
個人的に高揚してしまうシーンは、スネアロールの連打で、飛行機が勢いよく滑走していくところ。
強さの秘密
介護生活3ヶ月目に入りました。
母へのお見舞いメッセージとともに、介護にあたっている僕の心身を心配する声が多く寄せられます。
あたたかいお気遣いありがとうございます。
僕なら大丈夫です。
この「Stronger」という曲のごとく、毎日体も心も躍動しています。
大変な状況の中でも、不思議とこの曲に同種のポジティブエネルギーに満ちています。
悲しみは感じません。
不安も感じません。
導きに従って、前へ前へと歩んでいます。
自分に備わっている強さを感じます。
母の生命が続く限り、踊るように乗り越えていきたいです。
母のため、5匹の猫のため、仕事のため、舞台のために尽くせることが、今の僕の喜びです。
「強さとは、自分の弱さを素直に認められる度量のこと」
「自分の弱さを直視できた人間こそ、本物の強者である」
DAYBREAKER ヒデキマツバラ by Hideki Matsubara
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