ヒデキマツバラの猫道Blog

ドラネコ目線でサウンドクリエイターの日常に潜む笑い、癒し、気づき、魔法をつづったキャットウォーク・エッセイ

ショック。。。爆弾騒ぎに巻き込まれました。。。

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生きた心地がしませんでした。。。

 

6月1日土曜日。

広島の段原イオンに入ってる仕事先のカルチャーでピアノレッスンをしていたところ、爆弾騒ぎに巻き込まれました。

 

その時の様子は、動画も含め、ツイッターでリアルタイムに連投した通りです。

すべてがあまりに非現実、非日常すぎて、ツイートしようにも文章にならず、単語を羅列していくのが精一杯でした。

危機感が募り、ハッシュタグで「テロ」と入力したほど。

 

今日はその時のことを振り返っていきます。

 

 

それは壮絶な大騒音から始まった

夕方5時を回った頃。

中学生の少年のピアノレッスンを終え、ひと息ついたところでした。

いくつかメールを入れとく用事があり、スマホを手にしていた時のこと。

 

キュィィィィィィィィィィィィィーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!

 

突然、耳をつんざく不快な騒音が、大音響で鳴り響きました。

かつて耳にしたことのない、脳神経を直撃するおぞましい高周波の警告音。

何事かと思う間もなく、緊急アナウンスが続きます。

 

「ただいま6階に爆弾が仕掛けられたとの情報が入りました」

「すみやかに階段を使って建物から脱出してください」

「駐車場のお車はそのままにして避難してください」

 

6階といえば映画館が入ってるフロア。

自分のいるカルチャーセンターは4階。

近い。。。近すぎる。。。

 

即座に逃げる身支度をしてたら、カルチャーの店長がレッスン室に飛び込んできて避難を促しました。

そこへ2度目の警告音と緊急アナウンス放送が、建物からの即時退避を訴えます。

部屋の片付けもそこそこに、ピアノの蓋も開けっ放しのまま、電気とクーラーだけ切ってレッスン室を後にしました。

 

避難中に目撃した光景

カルチャーには全部で8つのスタジオがあります。

そこから次々と先生方やインストラクター、生徒たちが飛び出してきました。

 

同じフロアのショップからも、続々とお客様が出てきて、みんな階段を目指します。

向こうの100円ショップでは、店員さんたちが10人くらい、ひとところに集まって棒立ちになっています。

 

人が押しかけた階段は混雑していました。

それでも混乱することなく、みんな冷静に押し黙って、整然と階段を下っていきます。

あぁ、これこそ東日本大震災で世界中を驚かせた、日本人の規律正しさなんだ。

 

避難する僕らの平常心を保つのに、一役買ったものがありました。

それは階段の形状です。

ガラス張りになっていて、外の景色が開放的に見渡せる広い階段は、いつも光が射し込み、やさしいクリーム色〜ブリリアントホワイト色に包まれています。

この日もガラスの向こうに広がっていたのは、いつもと変わらぬ明るくて穏やかな青空。

それが非日常な事件のさ中にあって、唯一垣間見えたささやかな日常でした。

これがもし壁に囲まれた閉塞的な階段だったら、状況が状況だけにパニックに陥るお子さんとかいたかもしれません。

 

下の3階フロアでも、制服姿のブックオフ店員さんが十数人、集まって棒立ち状態でした。

先の100円ショップ同様、大きい店舗の場合、店長の許可がおりるまで店を離れることができないのでしょう。

諸外国ではちょっと考えられないですよね。

命の危険よりも、上司の判断が優先されるなんて。

そうしてみると、この国では戦後74年が経過しても、人を管理統率する手法は軍国時代となんら変わってないように思えてなりません。

 

見るからにまだ若いショップ店員さんたち。

土曜の夕方だから、ほとんどが学生アルバイトさんなのでしょう。

大人の自分たちでさえ危機感を募らせて避難してるのに。

10代か20歳そこそこの彼らが、不安な表情で取り残されている様子は、見ていて胸が痛みました。

 

膠着状態

やっと地上の玄関口から表に出ても、安心感はわいてきませんでした。 

避難誘導するスタッフは誰一人、見当たりません。

 

向こうにパトカーが1台止まっているのが目に入りました。

でも警察官は建物の中に関してはノータッチ。

外からイオン駐車場に入ってこようとする車を制止する交通係にしかすぎません。

 

どこまで逃げたらいいのだろう?

どこまで離れたら安全なのだろう?

 

避難したお客様たちは、玄関口付近で不安そうに中の様子を見守っています。

こんなところにいていいのだろうか?

もし爆風で6階の壁が崩れ落ちるようなことになったら、ただじゃ済まないはず。

僕は建物からジリジリと離れていきました。

 

この後もレッスンを控えている自分としては、帰るに帰れない状況でした。

カルチャーのスタッフとも散り散りバラバラになってしまい、連絡が取れません。

 

今、自分にできることは何だろう?

それは自分たちに降りかかってきた悪夢のような現状を伝えることではないか。

そこでツイートを始めました。

 

恐怖感に支配されながらも、自分は冷静なつもりでいました。

ところが、ツイートする指先が震えます。

あぁ、自分はいまだショック状態なんだと自覚。

  

爆破予告のあった建物から避難してきた当事者としては、心中おだやかではありません。

誰かそばに話し相手さえいれば、気が紛れたのかもしれませんが。

ひたすらツイートしていくことで、心のバランスを保とうとしている自分がいました。

 

やがて、ツイートを見た知り合いから、安否を気遣う連絡が入り始めました。

それが自分にとってどれほど慰めになったことでしょう。

 

事態の進捗状況が何も伝わってこないまま、現場前で待機すること1時間近く。

そこで初めて警察のアナウンスがありました。

「この場から速やかに退避してください」

 

もうこんなところにいる必要はないんだ。

僕はおぞましい爆破予告現場に背を向けると、帰宅の途につきました。

 

後記

夜7時、カルチャーのスタッフから電話が入りました。

僕の無事を確認すると、受話器の向こうから安堵の吐息が漏れました。

 

「依然としてまだ何も状況がわからなくて、建物から離れたところで我々スタッフは待機してるんです」

「私たちの私物はすべて残したままなので、帰るに帰れず」

「駐車場からお車を出すことのできないお客様もいらして」

 

夜8時、今度はカルチャーの店長からの電話です。

「やっと復旧しました。今カルチャーの受付からお電話してます」

 

悪夢は終わった。

でも次回の週末レッスン、再び現場へ足を運ぶことを思うと、気が重い。。。

 

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