前回記事でオリジナル曲「Ring The Bell」をご紹介しました。
hidekimatsubara.hatenablog.com
今日はこの歌を作った経緯から書いていきましょう。
ヒーローたち
「Ring The Bell」は「CNNヒーローズ」という番組を見て、感動のあまり作りました。
それはアメリカCNNテレビで放映された特番で、世界各地でボランティア活動をしている人たちを紹介して讃える番組です。
僕が見たのは、デミ・ムーアの司会した2010年。
その中で今でも覚えているのが、私財を投げ打って貧しい人たちのために無料で診察する病院を作った中央アメリカの老夫人。
それと、戦争で荒廃したバルカン半島の危険な山村地帯の子供達に毎週末、国境を越えて自分のミニトラックで食料を運ぶヨーロッパの青年。
人助けの尊さとヒューマニティー溢れた2時間の番組中、僕は泣き通しでした。
人道主義と博愛に満ちた人間の美しさ!
それがカタルシス(精神浄化)をもたらしたのでしょう。
僕の心に新鮮な風が吹き込み、心が透き通ってリンリンと響くのを耳にしました。
そこでRing the bellという名の歌が生まれたのです。
鈴を鳴らすことの意味
Ring the bellという言葉には2つの意味があります。
ひとつは文字通り「ベルを鳴らす」
もうひとつは「成功する」という意味です。
そう、ベルが鳴る時、それは成功=祝福の合図でもあるのです。
人生最大の成功とはなんでしょう?
それはどれだけ他人に祝福を与えることができたか。
そしてどれだけ自分自身に祝福を与えることができたか。
人生の成功とはそこで決まってくるのではないでしょうか。
彼らに鈴の音を
この歌で「さぁ Ring, ring, ring the bell」と歌っている部分があります。
それは「さぁ、困っている人たちを助けて、彼らの胸にもリンリンと鈴の音を響かせようよ」というニュアンスなんです。
まさかこの歌が9年後の今の自分を示唆していたなんて、いったい誰が想像できたでしょう。
Ring The Bell
RING THE BELL ヒデキマツバラ by Hideki Matsubara
RING THE BELL
愛の歌を失くした声
夏の陽射し 消えた瞳
風のままに さすらう者
鐘が鳴った 人の道で
手に手を取って
目と目を合わせて ともに
さぁ Ring, ring, ring the bell
鈴の音高く
君の胸にソリ走らせ
Let it snow, let it snow, let it snow
Let it snow, let it snow, let it snow
長い冬に 凍てつく身を
白く 白く 包み込んで
胸に宿る 灯火を絶やさず
明日へ 明日へ つなぎとめて
その手は救うため
その手は与えるため 清く
さぁ Ring, ring, ring the bell
踊る生命よ
回れ 歌え 永遠に響く
Let it snow, let it snow, let it snow
Let it snow, let it snow, let it snow
さぁ Ring, ring, ring the bell
星まで届け
世界中が 愛しい友
Let it snow, let it snow, let it snow
Let it snow, let it snow, let it snow
Let it snow, let it snow, let it snow
作詞・作曲・編曲/ヒデキマツバラ
僕の胸の鈴
母が倒れてこの1年。
母に関して、ここには書けないくらい壮絶な場面をかいくぐってきました。
あまりに壮絶で、死んだほうが楽なんじゃないかと思えることも一度ならずあったり。
でも窮地に立たされるたび、いろんな人が僕を助けてくれました。
親戚や友人の皆さん、本当に感謝してます。
僕がこうして生きていられるのも、みなさんの温かい励ましと善意があったからこそ。
みなさんが僕の胸にソリを走らせてくれたおかげで、僕の胸の中の鈴は今日もリンリンと鳴ってます。
母の胸の鈴
母は1年前となんら変わりません。
寝たきりでずっとめまいに苦しみながら、病院関係者以外とは誰とも会いたがりません。
体調に回復の兆しが見られることもありますが、希望を抱き始めた途端、みかん1個しか喉を通らない日が1週間続いたりします。
かつての健康体な母を取り戻してあげたくて、これまで1年間向かい合ってきました。
でも今やそれは非現実な望みだと悟りました。
母にとってあまりに負担が大きいのです。
諦めたわけではありません。
でも、かつての母を取り戻すことに固執するのはやめました。
なぜなら固執すればするほど、今の寝たきりの母を否定してしまうことになるから。
それよりも大事なことは、今の母の状態を受け入れることだと気づきました。
もちろん現実を受け入れるのは僕だけではありません。
母自身にも現実を受け入れてもらう必要があります。
仕事に復帰したいという思いに駆られ続けている母に取って、それは余命宣告を下されたようなもの。
でもあるがままの現実を受け入れられる日が来たら、母の胸の中をソリが滑っていくことでしょう。
その時まで僕は母のそばで鈴の音をリンリンと鳴らし続けていきます。
みなさんが僕を救ってくれたように。
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