パコは寒がりや。
7月になっても電気ストーブつけて!とおねだりしてくるほど。
そんなパコにとってのパラダイスは、暖かいケーブルテレビ本体の上^^
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上記記事でご紹介した通り、パコは我がニャンコ達の面倒見の良いお姉ちゃん。
自分は遠慮して、いつも他のニャンコに譲る側です。
餌の順番、ストーブの陣地とり、それに甘えん坊タイムまで。
思いやりある優しいお姉ちゃんなのです。
残暑が過ぎ、秋口に入るや「パコタイム」なる時間が始まります。
朝食、昼食、夕食の1日3回、食事をとっている僕の膝でぬくぬくと過ごす時間。
それを「パコタイム」と呼んでます。
いえいえ、パコの方から膝の上に乗ってくるのではありません。
ツンデレ(*)な彼女ですから^^
(*ツンとして取っ付きにくい反面、時折デレっと好意的な態度に転じる二面的な性格)
僕が食事を始めると、パコは近くに寄ってきます。
もし「近く」という言葉が、2メートル程度の距離感までも含めるとしたらの話なのだけれど^^
つまり、僕がどう手を伸ばしても絶対届かない距離に、パコはちょこんと座ります。
こちらに背を向けて。
それがツンデレなパコにとって、僕に甘えたいという精一杯のサイン。
ネコという生き物は、心を許してる相手に対して背を向けます。
背を向けるというのは、相手に隙を見せる行為。
それは信頼感、安心感、ゆとりの表れ。
他のニャンコと違って、なかなか素直に人に甘えることができないパコ。
そんなパコが、手の届かぬ距離で僕に背を向けることこそ、彼女にとって最大の意思表示。
そこで僕は食卓を立ち上がると「お気に召すままに」と無抵抗なままでいるパコをぎゅうっと胸の中に抱きあげます。
そして再び食卓につき、彼女を膝の上に収めます。
体の小さなパコとはいえ、彼女がくつろいで座れるよう、両脚のバランスをとりながら食事に向かうとなると、これがなかなか根気のいる体勢で^^;
パコのご満悦ぶりが頂点に達するのは、僕がごちそうさまをしてから。
両手が自由になった僕は、右腕を折り曲げて、その前腕部にパコを乗せます。
そうすると、ちょうど冒頭画像の姿勢のまま、パコは頭を肘につける体勢で僕の右腕に収まります。
普段なかなか相手にしてあげられない分、パコタイムにはたくさん話しかけてあげます。
「ど〜んな可愛い子かねぇ」
「ど〜んな立派なお耳かねぇ」
「ど〜んな綺麗な毛皮かねぇ」
「ど〜んな愛しいベッピンさんかねぇ」
「いつも我が家を守ってくれてありがとね」
「なかなか時間が取れなくてごめんね」
「パコニャンだ〜い好き」
うれしそうにしっぽを振るパコを、あいた左手で撫で続けます。
特に鼻の周りを愛撫されるのがパコのお気に入り。
僕の着てる、ふかふかなウールのカーディガンも相まって気持ちいいのでしょう。
腕の中、パコは夢見心地で舟を漕ぎ始め、眠りに落ちます。
まるで小さなアズキがコロコロ転がるように愛らしく喉を鳴らしながら。
特に愛しさを感じてしまう瞬間があります。
それは指先で小さなパコの小さな吐息に触れること。
スースー、スースーという寝息に、小さいパコのかけがえない生命力が感じられます。
「また明日パコタイムしようね」
パコタイムを終えると、彼女を母の寝床に連れて行きます。
パコはママっ子です。
小さなノラ猫だったパコを拾ってくれた母のことが、大好きでたまりません。
母が寝付いてこの1年、パコは片時もそばを離れることなく、母の腕の中でずっと母を癒し続けてくれたのです。
そんなパコが、このたび緊急入院しました。
お正月から急に何も口にしなくなり、夜泣きをするようになったのです。
休み明けの動物病院に駆け込んだところ、末期症状だと診断されました。
小さなノラ猫だったパコがうちにきて19年。
初めてパコのいない夜が続いています。
他に4匹もニャンコがいるのに、1匹いないだけでこんなに違うものなのかと。
去年1年は母の介護のみならず、チロとドンちゃんの病院通いが重なっててんてこ舞いでした。
そんな僕を気遣い、パコは自分の病気のことを後まわしにして耐え続けていたのでしょうか。
このたびパコが変調をきたしたタイミングも、まるで僕がスケジュール的に動きやすい時期を見計らったかのようでした。
獣医さんの元に預けた以上、もう僕にできることは何もありません。
平常時なら、パコのために嘆き悲しみ、ひたすら祈り続けることもできたでしょう。
でも悲しいかな、1年以上も異常事態に陥ってる我が家にとって、差し当たり自分の動き方次第でどうにかなるであろう問題に対処していくことで手一杯です。
パコの生命は天に委ねました。
パコはパコなりに生きようと懸命なのだから、僕も僕なりに懸命に生きようと。
どんな結果が待っていようと、そこはもう人が立ち入れるところではありません。
何が起きてもそれを受け入れよう。
その気持ちが今の自分を支えてます。
「またパコタイムしようね」と言った最後の晩餐。
あの夜もしんどかったろうに、パコは最後までしっぽを振り続けて僕の愛情に答えてくれたのでした。
ペットロスをきっかけに作ったオリジナルソング「Alone Again」
ALONE AGAIN ヒデキマツバラ by Hideki Matsubara
⭐️魔法が使えるパコにぴったりのオリジナルソング「SPARKLE」⭐️
SPARKLE ヒデキマツバラ by Hideki Matsubara
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