ヒデキマツバラの猫道Blog

愛猫家ミュージシャン、ヒデキマツバラの猫道(キャットウォーク)ブログ

エカテリーナ2世に捧げる新曲「Mon Plaisir」 〜喜びの館〜 - Song for Yekaterina II -

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いよいよ明日はカクテルパーティーMon Plaisir!

同名タイトルの新曲「モン・プレジール」も完成間近です。

シャンソン風のサウンドになりました♪

 

 

麗しきフランス

オリジナルソングとしては、これが初シャンソン

なのだけど、シャンソンには馴染み深くて、これまでたくさん編曲を手がけてきました。

1990年代以降、母が開催したパリ祭コンサートで、よく母のピアノと共演したものです。

 

シャンソンの国フランス。

幼い頃2度ばかり訪れたフランスには特別な思い入れがあります。

ピアノの貴公子クレイダーマンの宮殿コンサートで、彼に花束を渡す大役を仰せつかったりして、愉快なエピソードがいろいろ。

その話はいずれまた^^

 

フランス語の歌詞が入ったオリジナルソングはこれで3作目。

麗しいパリの空気、優雅なセーヌの川下りをイメージしたサウンドに、古式麗しい古語を乗せた、ロマンに満ちた作品。

先ほど仕上がったばかりの歌詞をいち早く公開しましょう。

 

あなたがいれば

Mon Plaisir  ─我が喜び─

Mon plaisir さえずるは 春の歌

Mon plaisir 流れ流れ 麗し

Mon plaisir 芽吹いた 恋ひとつ

Mon plaisir 陽射しのくちづけ

 

微笑みかけし時

夏は燃え上がりき

向こう見ず 戯れ

甘き蜜 集めて

 

Mon plaisir いと高き 秋の夢

Mon plaisir 巡り巡る 彩り

Mon plaisir 葉陰に香り立ち

Mon plaisir 実りし愛の日

 

静けき宵の星

冬がきらめいたら

嘆きは火にくべて

炉辺に寄り添えば

 

Mon plaisir 移ろう四季 抱きしめ

Mon plaisir 夢見し 我の傍に

あなたがいれば あなたがいれば

生くる喜び あふれし

Mon plaisir avec vous toujours

Avec vous toujours

 

作詞・作曲・編曲/ヒデキマツバラ

 

憧れのエカテリーナ2世 

さて実を申しますと、この歌を作ったきっかけはフランスではありません。

インスピレーションの源は、ロシア帝国女帝エカテリーナ2世(1762-1796)

 

かねてから母は漫画家、池田理代子さんのファンでして、僕の生家には愛蔵版が何冊かありました。

母は断然「ベルサイユのばら」でしたが、僕はこちらの「女帝エカテーナ」に夢中でした。

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いまだに何度も読み返してしまうお気に入りの作品で、今では僕の書棚に収まってます^^

この1冊の漫画がきっかけで、エカテリーナ2世のみならずロシアへの興味と憧れを抱くようになりました。

 

エカテリーナ2世の功績として特に名高いのが、世界三大美術館のひとつエルミタージュ美術館です。

フランスの高名な哲学者ヴォルテールらと親交を重ねながら、啓蒙専制君主であった彼女はフランス芸術や啓蒙思想に憧れ、それを文化的にまだ未開だったロシアに根付かせて近代化を図ろうとしました。

 

ドイツ人貴族でありながら、数々の苦難を乗り越えてロシア帝国のトップに君臨したエカテリーナ2世。

ロシアに嫁ぎ、ロシア人民のため、血の一滴までロシア人になろうと学び続けた彼女の生き方には、深い共感を覚えます。

  

昨秋ふと再読したところ、今の僕が置かれている境遇と相まって、彼女の生き方に後押しされて勇気をもらいました。

その勢いでこの冬、フランス人作家アンリ・トロワイヤによる原作小説を図書館で借りて読破。

そこで「モン・プレジール」という言葉に惹きつけられたのです。

  

我が喜び

以前記事でも触れた通り、モン・プレジールというフランス語は、英語でいうところのmy pleasureのこと。

日本語にすると「我が喜び」転じて「光栄です」というニュアンスになります。

 

ちょっと話は逸れますが、英語ワンポイント。

英語の教科書では「Thank you(ありがとう)」に対して「You're welcome(どういたしまして)」と返すよう習いますよね。

 

でも状況や立場によっては「My pleasure(光栄です)」と返す方がスマートです。

特に、自分が専門的な能力を発揮したことによって、お客様からお礼を述べられた場合。

 

僕も終演後、外国人客から「Thank you」と言われたら「My pleasure」と返します。

カフェでバイトしてた時もよく使ってました。

 

相手が満足の気持ちを込めて謝意を伝えてきたら「My pleasure」と返しましょう。

専門性とか公私問わず、自分が能力を発揮したり、相手を喜ばせようとしてやってあげたことには「My pleasure」がぴったりです。

そうすると相手はさらに喜ぶし、あなたは社交上手になれるのです! 

 

喜びの館

前章を踏まえた上で、新曲タイトルの話に戻りましょう。

 

「モン・プレジール」というタイトルは、エカテリーナ2世にまつわる建物から引用しました。

エカテリーナ2世が、夫である皇帝ピョートル3世の命令によって軟禁された「モン・プレジール館」です。

日本語式に言うと「我が喜びの館」あるいは「光栄館」ですね。

 

彼女がこの建物に滞在していた時、都では近衛兵たちによってクーデター作戦が動き出しました。

そして兵の導きによってモン・プレジール館を脱出した彼女は、ヒヤリとする危機に見舞われながらもサンクトペテルブルクに凱旋、女帝として即位できたのでした。

 

それにしても皇帝が皇后を「我が喜びの館」という名の建物に軟禁したというのは皮肉な話ですね^^;

でも「我が喜びの館」こそ、エカテリーナがクーデターを起こして玉座に就くスタート地点でもあったわけです。

 

それで、僕は新曲にその建物の名を据えました。

フランスの文化や思想に憧れたエカテリーナ2世にふさわしい名でもあります。

そしてその生涯、数多くの恋に燃えた彼女の心境を歌詞に託しました。

 

エカテリーナ2世に関しては、まだ書きたいことが色々ありまして。

それに、彼女に捧げる曲を作ったのは、これで2曲めなんです。

そこらへんのお話は、いずれまた!

 

⭐️ピーターパンのカウントダウンキスを歌ったオリジナルソング「SPARKLE」⭐️


SPARKLE ヒデキマツバラ by Hideki Matsubara

  

DJヒデキマツバラ presents ニューイヤーカクテルパーティー
Mon Plaisir 〜モン・プレジール〜

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【Date】2020-01-19(Sun)14:00 - 15:50
【Place】Miminowa Music Studio
【Admission】 ¥2750 (with Special Cocktails & Tapas)
【Performance】DJヒデキマツバラ、MAYUMI、コンスタンツェ、SAM
【Reservation】ヒデキマツバラTwitter 又は info@miminowa.com までご連絡ください(2020/1/10ご予約〆切)お申し込みありがとうございました!