人生、何が起きるかわからないもの。
こんなすごい話が降ってわいてくるなんて、誰が想像できただろう。
前回からの続きです。
hidekimatsubara.hatenablog.com
オファー - OFFER -
「ヒデくん、服のデザインしてみん?」
食事の席、それもメニューが佳境に入ったところで、突然のオファー。
しかも一流スターの衣装を手がける、いそむー社長からのオファーである。
社長のアトリエには、日本のトップアイドル達からメジャーな映画俳優までが来訪する。
そしてLINEでは、直に彼らから衣装のアイディアが寄せられる。
芸能人にそれほど執心してない僕でさえ、いそむー社長の顧客名簿には胸高鳴るほど。
先月ブログ記事に書いた通り、社長は本業と並行して自身のファッションレーベルを立ち上げたばかり。
有名ブランドのデザイナーを起用した製品が絶好調で、再入荷が追いつかないのだという。
そんな絶好調な起業家が、なぜ僕をファッションデザイナーに抜擢するのか?
「アーティストとして音楽一筋でやってきたヒデくんの感性が欲しいんよ」
社長に言わせると、良い意味でも悪い意味でも、ファッション業界内の人間は自身を含め、ファッションの様式から流行まで徹頭徹尾知り尽くしている。
が故に、安定性に満ち、意外性に欠けるのだという。
さらに社長が指摘するのは、ファッション業界人と音楽アーティストの決定的な違い。
「楽曲って1曲1曲それぞれにストーリー性を持って作ってるじゃん。
その曲だからこそっていうドラマがある。そこが深くて良いんよ。
ファッション作る人間は1着1着そこまで突き詰めてドラマ作らないから」
さすがメジャーの第一線を走ってる人。
目の付け所が違う。
「だからヒデくん、やってみん?」
アグリー - AGREE -
「やるー! やりたい!」
無鉄砲なまでに僕が即答したのは、単にワインが回って気分が良くなっていたせいばかりではない(笑)
ファッションが好きでたまらない。
身に付けるものはこだわりを持ってる。
ステージ衣装にもなると、コンセプトに合ったものを見つけるため、ネットを駆使してインポートものやレディース物まで幅広く目を光らせて取り寄せる。
最も得意とするのがヒデキ流コーデ&スタイリングで、自分のだけでは飽き足らず、キャストたちのコスチュームまで担当するほど。
そしてもうひとつ、単に好きだからやる、という以上の理由がある。
異ジャンルで自分を試してみたい!
素直にそう思える自分がいたから。
だからオファーをもらったことと同じくらい、それをイエスと快諾できた自分が嬉しかった。
やってみたいけど怖くて素直にイエスと言えなかった過去の自分の殻を破れたから。
こうしてファッションデザイナーになるチャンスを手にできた。
プラン - PLAN -
実のところ、ファッションデザインに関して、まだプランはない。
ちょうど白紙の五線譜に向かうのと同じ。
アンテナを張る。
アイディアを拾い集める。
テーマを固める。
コンセプトを掘り下げる。
そこから歌詞とメロディーとサウンドが形作られる。
ファッションもそうやってデザインしていくつもり。
どんなものになるのか、想像がつかない。
未知だからこそ、楽しみなんだ!
◾️アーカイブ音源◾️
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PLANET EARTH ヒデキマツバラ by Hideki Matsubara
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SURFBOARD ヒデキマツバラ サーフボード by Hideki Matsubara 銀河船上ライブ