大型ダンプカーが僕の部屋めがけて突進してきた。
巨大な車体の影が迫ってくる。
逃げ場はどこにもない。
壁に囲まれて、窓すらない。
万事休す。
と思ったら、部屋の隅に畳んだ布団が重ねてあった。
あそこに潜り込めば。
ドカン!
バリバリ!
ダンプカーが部屋に突っ込む。
間一髪、布団の間に身を滑らせた僕は、九死に一生を得た。
そこで目が覚めた。
胸をなでおろす。
そばで寝息がする。
誰だろう?
布団をはぐってみる。
すると母のパーマ頭が現れた。
よく眠っている。
僕は子供の頭を撫でるように、母の頭を撫でた。
そこで目が覚めた。
夢の中で夢を見る。
まるで入れ子細工の夢。
夢を鑑定してもらったら、
もっと色々わかるんだろうな。
初盆の間、クリスチャンの母が帰ってきてる気配は全くなかった。
その代わり、夢の中に現れてくれた。
あの寝息はリアルだったな。
とても夢には思えなくて。
でも、良かった。
元気そうで。
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