ヒデキマツバラの猫道Blog

音楽、マインドフルネス、それにユーモアを愛するネコ目線のキャットウォークブログ

飛行機の魅力とドラマ性 〜オリジナル曲「Take Off」制作ノート〜 - The Soundtrack of Taking Off To Find Your Potential Ability -

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オリジナル曲「Take Off」

もうお聴きいただきましたか?

 


TAKE OFF ヒデキマツバラ by Hideki Matsubara

 

 

離陸までのドラマ

飛行機にはドラマがあります。

オリジナル曲「Take Off」では、飛行機が地上から離陸していくまでのドラマを音像化しました。

 

空港ターミナルに駐機している飛行機。

搭乗客で席が埋まる頃、キャビンアテンダントの流暢なアナウンスが流れて来る。

ポーンという音と共に、点灯するシートベルト着用サイン。

牽引された飛行機は、ターミナルを離れてゆく。

 

誘導路を経るうち、コックピットでは離陸に向けて準備や点検が進められる。

翼から出てくるフラップ。

テスト動作で上下する翼面のスポイラー。

 

やがて滑走路の端へ到達すると、離陸合図の音がポーンポーンといくつか鳴る。

そして全開になったジェットエンジン音が機内にみなぎって、いよいよ離陸滑走スタート。

 

窓の外に流れていく地上の景色。

飛行機との一体感を感じながら、自分の気持ちまで加速していく。

そして両翼を広げた飛行機は、向かい風を受けて大空へと羽ばたく。

 

飛行機が象徴するもの

他の交通手段と違って、飛行機にはドラマティックな象徴性がいくつもあります。

 

異文化との接点

何よりもまず、異国や異文化との架け橋としての役割でしょう。

特に海外のエアラインに搭乗した際、まず惹かれるのが異国独特の匂い。

そして親しみ深い笑顔で挨拶してくれるキャビンアテンダントのエレガントな身のこなしと、ポエムを朗読するようにスマートで耳障りの良いアナウンス。

そう、機体の中は、既に異国の空気がみなぎっています。

 

潜在的ダイナミズム

あれほどの鉄の塊が、時速300キロまで加速して、地上から飛び立つダイナミズムは格別。

潜在的な力を含め、持てる力をフルに発揮して飛ぶ飛行機には、どこか人間らしさがあります。

 

生前いつも母は、乗降する飛行機の鼻先でその勇姿を目の当たりにするたび、

「よく頑張ったわねって飛行機を抱きしめてあげたくなるの」と言ってました。

 

一体感

飛行機のフライトには一体感があります。

その理由は、他の交通手段とは比べ物にならないほど、自分の命を預けている感覚が強いからでしょう。

目的の国へ着陸した瞬間、機内から自然と湧き上がる拍手は、パイロットや機体への謝意がこもっていて、思わず感動してしまいます。

 

特別な絆

多国籍の乗員・乗客と長時間フライトを共にするという点でも、飛行機は特別な場所です。

一期一会の縁だからこそ、ちょっとした語らいや交流エピソードが生まれ、いつまでも忘れられない思い出に残るもの。

まさに旅の醍醐味ですね。

 

サウンドで離陸を描くには

こうしたことを踏まえながら「Take Off」の楽曲制作に臨みました。

躍動感と視覚効果を併(あわ)せ持つサウンドにしたくて、随所に工夫を凝らしてます。

 


TAKE OFF ヒデキマツバラ by Hideki Matsubara

 

冒頭からSEを用いて、キャビンアテンダントのアナウンスと、ジェットエンジン音を再現。

そこにドドーン!というドラムの図太いサウンドと、シンセベースの刻みが入り、壮大なフレンチホルンが響きます。

それは空港ターミナルを離れ、機体が動き出すイメージ。

 

ピアノで主旋律が入ると、ハープと滑らかな弦楽ストリングスが加わります。

それはアメリカ西海岸のカラッとしたサンシャインを浴びてるような空気感。

 

2番に入ると、カカっとしたスネアが変拍子を刻んで、離陸滑走スタート。

そこから短いスパンで転調に転調を重ね、離陸スピードがマックスへ。

 

機体が地上を離れる瞬間は、あえて音を入れず、丸々1小節ほど完全無音の状態に。

あとは、縦横無尽に弾む弦楽ストリングスに、唸りを上げるエレキギターが加わり、ロックなノリでダイナミックにフィナーレ。

 

メインのピアノを除いて、全てシンセサイザーによる打ち込みサウンドで編曲しました。

飛行機を人間らしく描きたかったので、サウンドも同様に機械的な感触を封印して、人間が生楽器を熱っぽく奏でている感じでアレンジしてます。

 

未知なる空へのサウンドトラック

サウンド同士のせめぎ合い。

4分の5拍子という変拍子

そして間合い。

こうしたスリル感を駆使して、離陸する飛行機のダイナミズムを描いた「Take Off」

 

と同時にこの楽曲は、今を生きるあなたのサウンドトラックでもあります。

そう、これは極限の可能性を胸に、野心という未知なる空に向かって羽ばたこうとする、あなたのサウンドトラックなのです!

 

 

◾️ヒデキマツバラ音源作品◾️

YouTubeにアップしました。

🇪🇸スペインをテーマに作った神秘的なダンスサウンドです💃


🇪🇸SPANISH EYES ヒデキマツバラ by Hideki Matsubara feat. Caroline Lavelle (from “Breathe” by Art of Trance)

 

◾️今月のライブ動画◾️

フェリー・コーステンの歴史的名盤をリミックスしたライブ動画です✨


Ferry Corsten - Ligaya (Hideki Matsubara Remix) Gouryella ヒデキマツバラ