ヒデキマツバラの猫道Blog

愛猫家ミュージシャン、ヒデキマツバラの猫道(キャットウォーク)ブログ

【トランス】Drax & Scott Mac - Must Have Been A Dream 〜エンジェリックトランスの翼〜 - Falling Lighter Than Rain -

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今日は清涼感たっぷりの美しいトランス作品をご紹介します。

雲海を超えるような浮遊感と高揚感を味わってください。

 

 

歌詞/対訳



MUST HAVE BEEN A DREAM
by DRAX & SCOTT MAC

Breathe a trace of your lips

I'm tastin' the air

Tryin' to find you

Lost a moment so rare

Not to despair

I will find you

 

Fall lighter than rain

Down with my tears

Heaven sent you

Fall into the night

Into my arms

I desire you

 

And my mind just won't let go

Feel I'm slowly driftin'

You have summoned me

With your wings

They stop me falling

 

And it must have been a dream

Oh, it must have been an angel

And it must have been a dream

(Dream, a dream, a dream, a dream...)

Oh, it must have been an angel

 

As you touch me in the night

Feel I'm slowly drifting

You have stolen me

Left me a rage in the constant drift inside

 

And it must have been a dream

(And it must have been a dream, a dream, a dream)

Oh, it must have been an angel

And it must have been a dream, a dream, a dream

(Dream, a dream, a dream, a dream...)

Oh, it must have been an angel

(Angel, angel, angel....)

 

あなたの唇の名残りを吸い込み

空気に残された味わいをたどって

あなたを探そうとしてる私

失くしてしまった かけがえのない瞬間

落胆することなく あなたを探しにゆこう

 

雨よりも軽やかに 降りてゆく

あふれる涙もろとも 降りてゆく

あなたは天界から遣(つか)わされ

夜の帳(とばり)へ 降りてゆき

我が腕の中へ 降りてくる

あなたが欲しい

 

手放したくないの

ゆったり漂っている心地だから

私を呼び寄せたあなたは

その翼で 落下していく私を受け止める

 

きっと 夢だったのね

あぁ あれは天使だったんだわ

きっと 夢だったのね

(夢 夢 ほんの夢…)

あぁ あれは天使だったんだわ

 

その夜 私に触れたあなた

ゆったり漂っている心地で

あなたに奪われ 翻弄されながら

耐えがたい渇望感の中に とり残された私

 

きっと 夢だったのね

(ほんの夢… 夢だったの きっと)

あぁ あれは天使だったんだわ

きっと 夢だったのね  ほんの夢…

(夢 夢 ほんの夢…)

あぁ あれは天使だったんだわ

(そう 天使だったの)

 

対訳/ヒデキマツバラ

 

魅力① 神がかりな陶酔感を宿した空間系サウンド

夢見心地なシンセサウンド

魔術的な女性ボーカル。

そして耽美なメロディー。

 

文字通りトランス(=恍惚)状態へ陥ってしまいますね。

息を飲む幻想的な美しさは、まるでロココ時代の天使画を思わせます。

 

この陶酔感を醸し出すポイントは、空間的なサウンドの配置と展開にあります。

少し専門的になりますが、ざっと解説していきましょう。

 

まず本編の歌に入るまで、イントロから3分近くかけて、サウンドがじっくりビルドアップしていきます。

トップに達したところでブレイクダウンに突入。

シンセシークエンスとシンセパッドの雲海を背景に、レイドバックした女性ボーカルがIN。

 

そのままビートレスな状態で、深いディレイの効いた歌が続くこと2分(!)

数にして80小節もの間、この絶妙なバランス感覚で楽曲が展開していく神々しさ。

 

やがてシンセサウンドの雲海が壮大さを増し、1コーラス目のサビからダンスビートがIN。

直後の2コーラス目からはライドシンバルが加わり、ボーカルも三声くらいに増えてハモったり掛け合ったりしながら、ドラマティックなまでに加速度と高揚感を増してクライマックスへと昇天していきます。

 

90年代終盤から2000年代前半のイギリスでは、まるで天から遣わされたようなこうした耽美トランスが続々と生まれたものです。

これら壮大な空間系サウンドに恵まれた当時は、僕の人生で最も多幸感にあふれた時期と言えるでしょう^^

 

魅力② 歌詞の文学性と神話性

本作の魅力は、ファンタジー小説のような歌詞にもあります。

特に読ませる箇所がこちら。

 

Fall lighter than rain
(雨よりも軽やかに 降りてゆく)

Down with my tears
(あふれる涙もろとも 降りてゆく)

 

なんと耽美な文学表現でしょう!

訳していて、感動のあまり震えがきたほど。

 

「雨よりも軽やかな浮遊感」

それが本作のサウンドと歌詞を印象づけているんですね。

  

さてサウンドの爽快感に反して、歌詞は匂い立つように官能的です。

が、全体の醸し出すファンタジー観ゆえでしょう。

官能表現さえも本作の品格を損なうことはなく、むしろ真意を描くという意味で、高潔な神話のように感じられます。

 

リリース情報

何もかも幻想的で神話めいている本作がリリースされたのは2005年のこと。

リリース元は、UKの美麗トランス系レーベル ATCR のサブレーベル Surface Recordings。

 

これほど聞かせる佳曲でありながら、インディーズ系クラブレーベルの宿命で、一般リリースはアナログのみ。CD化はされませんでした。

が、デジタル音源を入手できる機会が一度だけありました。

AnjunabeatsやMonster TunesといったUKレーベルが共同出資で開設したオンラインストアcdjshop.com(*2009年に閉鎖)にて、本作を含む未CD化作品がごく少量ほどCDrとして販売されたのです。

 

そこで当時、個人輸入したのがこちら。

 

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一生ずっと手放せない宝物なのです(^ω^)

 

リリースから16年経ち、旧作のダウンロード販売が主流となった現在でも、なぜか本作は世界中どの音楽サイトでもダウンロード販売されていません。

音楽ファンがYouTubeにアップしている音源も、限られたミックスだけ。

そんなわけで、当時のトランスファンしか知りえない幻の名作と化している現状です。

 

謎がもう一つ。

インデックスには、本作で歌声を提供している女性ボーカリストに関して何もクレジットされていません。

過去作品のデータベース公開が進んでいる現在でも、なぜかこの美しい歌声の持ち主だけは不明のまま。

 

神がかりに完成度の高い美麗トランスでありながら、希少性とミステリー性まで併(あわ)せ持った1作。

そんなこともあってなお一層、僕はこの曲に恋い焦がれているのかもしれません^^

 

アーティスト プロフ

Drax & Scott Mac ドラックス & スコット・マック

2000年代前半、アダム・ルースとスコット・マックによって結成された限定コラボユニット。

耽美な女性ボーカルトランス4作品のみをリリース。いずれもアナログのみでCD化されておらず。

 

Drax(Adam Routh) ドラックス(アダム・ルース)

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UK出身のプロデューサー。

1990年代初頭より、舞台音楽から映像音楽、クラシック音楽にダンスミュージックまで、幅広いジャンルの楽曲制作を手がける。

近年ではオンラインミュージックライブラリー会社を設立。キリスト教系作品や伝統音楽などをプロデュースして一般提供している。

 

Scott Mac スコット・マック

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UK出身のDJ/プロデューサー。

1990年代初頭よりロンドンでクラブDJとして活躍、数々のトランス系ユニットで作品をリリースする。

特にオランダのトランスプロデューサーSignum(シグナム)とタッグを組むことが多い。

 

 

◾️ヒデキマツバラオリジナル音源◾️

陶酔感あふれるトランス作品を公開しました‼️
ブレイクビートからフロアサウンドへ展開するドラマティックなサマートランスです🐬

MERMAID ヒデキマツバラ by Hideki Matsubara Balearic Trance - YouTube

 

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『野バラの下で』にちなんだライブMCより、ヒデくんの初恋エピソード❤️


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◾️ヒデキマツバラLIVE動画◾️
80年代フレンチポップのトランスカバー🕺
大人気だった美美の環ミュージカル『続・甘茶姫』からの一幕です👘


ヒデキマツバラ Voyage Voyage (Mike Koglin Remix) by Hideki Matsubara 美美の環ミュージカル『続・甘茶姫』 - YouTube