ヒデキマツバラの猫道Blog

愛猫家ミュージシャン、ヒデキマツバラのキャットウォークブログ

子ダヌキの逆襲 〜シャーロック・ヒデくんのミステリー劇場(前編)〜 - Mystery at the Library -

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この世はミステリー。

ありきたりな日常のさ中、思いもよらないナゾが口を開けて、あなたを飲み込もうと待ち構えている。

 

『ヒデくんのミステリー劇場』

始まり始まり〜^^

 

 

いたずら子ダヌ

さっきまであったはずの物が、いきなり消え失せる。

探しに探しても、一向に出てこない。

ところが、忘れかけたある日、ふと手元に戻ってくる。

あなたにもそんな経験がありませんか?

 

あれは子ダヌキか子ギツネの仕業に違いない!

というのが、我が家では暗黙の了解でした^^

 

今日お届けするのは、そんな世にも奇妙なお話。

つい先日、遭遇したばかりの実体験談です。

 

消えた貸出カード

貸出予約していた本が届いたと、図書館から通知がありました。

そこでヘアサロンから車で帰宅するついでに、図書館へ寄り道することにしたのです。

 

さて、普段持ち歩かないものは、とっさに取り出しにくいもの。

僕の場合、図書館の貸出カードがまさにそうでして。

 

いつも引き出しの定位置に収納している貸出カード。

それを出がけに長財布に入れ、トートバッグにしまう。

 

そして、貸出窓口では逆の手順です。

バッグから財布を出し、財布から貸出カードを出す。

この一連の動作が、もたつきまして^^;

 

そこで、この日はスマートにいこうと。

サロン帰り、信号待ちで車を止めた合間に、財布へ入れていた貸出カードを、助手席に置いたトートバッグの内ポケットに移したのです。

これでもう、もたつかずに済むはず。

 

さて、図書館の地階駐車場に車を駐めた僕は、トートバッグを手に取りました。

何の気なしに貸出カードのありかを確認します。

 

すると、どうしたことでしょう。

あるはずの内ポケットに、貸出カードがありません!

 

徹底抗戦

あれ?

さっき、ここに入れたよね?

 

トートバッグ中を探してみます。

見つかりません。

 

は? ウソ!?

つい数分前、手にしたばかりじゃん!

 

財布の中を開けてみても、あるはずありません。

まるで始めからなかったかのように、忽然と消えてしまった貸出カード。

 

やりやがったな〜、子ダヌキめ。

こうなったら、徹底抗戦だ。

 

それからの数分というもの、暗い地階駐車場の狭い車内で、僕は奮闘していました。

くまなく助手席を弄(まさぐ)っては、トートバッグを逆さにブンブン振って。

 

ほどなくして、ついに子ダヌキのハナを明かしてやる時がきました。

助手席の下を手探りしてみたところ、出てきたのです、貸出カードが!

 

僕は、したり顔で下車して、図書館へと向かいました。

それが子ダヌキの仕掛けた壮大な罠だと気づかぬまま。

 

化けた貸出カード

昼下がりの図書館。

コロナ第5波によって再度、非常事態宣言が発令中とあって、いつにも増して館内は静か。

利用者は誰もおらず、受付窓口に男性スタッフがポツンとただ一人きり。

 

ダヌキを出し抜いた僕は、意気揚々と受付に貸出カードを出しました。

ところが、パソコン端末をはじいた受付スタッフから、思わぬ返答が。

「このカードは使えません」

はぁ!? なぜ?

 

「こちらの貸出カードは、おととしマツバラ様が紛失されたものです。

 その際に再発行された貸出カードでなければ、貸出受付することができません」

 

思いかけない指摘を受け、何のことだか訳が分かりません。

いつも使っているはずの貸出カードが、なぜ2年も前に紛失したカードに化けたのでしょう?

 

2年前の紛失事件

そう、確かにおととしの夏、僕は貸出カードを紛失しました。

部屋中を探しても見つからず、受付で再発行してもらう羽目に。

 

後で振り返ってみれば、カードを紛失しても仕方のない生活状況ではありました。

当時は母の寝たきり介護があって、何もかもカオスでしたから。

 

とはいえ、いつもきちんと引き出しの定位置に収納していた貸出カード。

それが忽然と消えたのには、釈然としないものがありました。

 

きっと子ダヌキが絡んでいたに違いない。

そう思い続けてきました。

 

ダヌキの逆襲

普段使いしてきたはずの再発行カード。

それを受付に出したら、2年前のあの時紛失したカードに化けていた。。。

ダヌキの高笑いが響きわたります。

 

図書館の受付で、僕は納得いかない状況に頭がこんがらがったまま、相手に確認を求めました。

「これ、普段いつも利用している貸出カードなんですけど」

 

だって、そうでしょ。

今日、家を出る前に引き出しから出したものなんだから。

 

すると、受付スタッフの態度が硬化したではありませんか。

彼は、まくしたてるように再度、同じ説明を繰り返すと、これが証拠だと言わんばかりにパソコン端末画面をこちらに反転させ、僕に指し示したのです。

 

間違ってるのはお前だろ!と言わんばかりの威圧感。

まるで尋問中の容疑者を咎(とが)める刑事です。

 

こうなるともう、子ダヌキに化かされてるどころの可愛いいたずらではありません。

古狸(ふるだぬき)級の悪夢に突き落とされた心地です(T_T)

 

受付の彼は、戸惑ってばかりでラチの開かない僕を見限ると、早口で事態の収拾を図りました。

「ひとまず今日のところは、貸出カードを忘れて来たということにして、あちらの書類に記入をお願いします!」

 

言われるがまま記入した書類を提出すると、僕は図書館を出ました。

10冊の本で膨れ上がるトートバッグと、混乱した頭、そして惨めな気分を抱えて。。。(T_T)

 

2つのミステリー

なぜ普段使いしていた貸出カードが、2年も前に紛失したカードに化けたのか!?

まさしくミステリー。

 

ミステリー①

2年前に紛失したはずのカードは、一体どこから現れたのか?

 

ミステリー②

再発行してもらって以来、この2年間使ってきたカードはどこへ消えたのか?

 

シャーロック・ヒデくんの謎解きが始まりました。

(続く)

 

 

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以前イギリスで開催されたリミックスコンペのために制作、出品したトランス作品✨

 

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