『ヒデくんのミステリー劇場』
いよいよ謎解き編です^^
事件の発端はこちら。
子ダヌキの悪戯
目に見えないいたずら子ダヌキは、物を隠すのが大好き。
そんな子ダヌキが、単に物を隠すだけでなく、あっと驚くいたずらをやってくれました。
僕が２年前に紛失した図書貸出カード。
すぐに再発行してもらい、以来、新しいカードを使い続けてきました。
その再発行カードを図書館窓口に出したところ、２年前に紛失したカードに化けていたのだからミステリー！
いたずら子ダヌキは、一体どんなトリックを使ったのでしょう？
化けた貸出カードの謎
私はシャーロック・ヒデくん^^
図書館を後にしてエレベーターに乗った私の頭は、ミステリーの謎解きでめまぐるしく働いていた。
ここで一連の過程について、順を追って整理していこう。
いつも引き出しに収納している図書貸出カード。
２年前に紛失、再発行という憂き目にあってからは、より厳しく管理してきた。
この日、貸出カードを引き出しから取り出し、財布に入れた。
そして車で移動中、財布からトートバッグの内ポケットへと移し替えた。
すると、その再発行カードは、トートバッグの中から煙のように消え失せた。
車内を探したところ、助手席の下から無事にカードが出てきた。
それを図書館受付に提出したところ、２年前の紛失カードに化けていた。
２つのミステリー
ここで冷静になって考えてみよう。
カードが化けるなんて、現実的にありえない。
考えられる可能性がひとつ。
ハナから貸出カードは２枚とも現存していたのではないか？
つまり、紛失したはずのカードは、実のところ紛失してなどいなかった。
そして、どこかのタイミングで２枚のカードがすり替わったのでは？
そう仮定すると、２つのミステリーが浮かび上がる。
ミステリー①
２年前に紛失したはずのカードは、一体どこから現れたのか？
ミステリー②
再発行してもらって以来、この２年間使ってきたカードは、どこへ消えたのか？
シャーロック・ヒデくんの名推理
２枚の貸出カードがすり変わる可能性があったとしたら、それはどこだろう？
再発行カードを見失った場所。
紛失カードを見つけた場所。
両者が一致する場所といったら、そう、車内だ！
まず、ミステリー①の紛失カード。
２年前に自分の部屋で失くしたとばかり思っていたカード。
でも実は、２年前からずっと助手席の下にあったのではあるまいか？
一方、ミステリー②の再発行カード。
この日、車内でトートバッグ入れるまでは、確かに存在していた。
その後、車内で紛失したまま消えてしまった。
でも実のところ、今もまだ車内の何処かにあるのではないか？
これら２つの仮定から推理してみよう。
消えた再発行カードは、今どこにあるのか？
それはズバリ、運転席の下だ！
助手席側からは他に何も出てこなかったのだから。
そう推理したシャーロック・ヒデくん。
エレベーターから降りて車へ駆け込み、運転席下を捜索したところ
あった！！！
こうして子ダヌキが隠した２枚の貸出カードは、無事手元に戻ってきたのでした。
子ダヌキの思わぬ逆襲に遭いながら、シャーロック・ヒデくんの粘り勝ち^^
それでも子ダヌキは存在する
見事に貸出カード再紛失事件を解決した名探偵シャーロック・ヒデくん！
そんな彼にも、腑に落ちないことが２つほどありました。
ミステリー③
助手席のトートバッグに入れていた再発行カードは、なぜ運転席下へと落ちたのか？
カードに羽が生えて、運転席下に着地したとでも？
ミステリー④
なぜ今になって２年越しで、紛失カードが助手席下から見つかったのか？
この２年のうちに、車内で物を落として助手席下を手探りする機会が１度ならずあった。
なぜその際に紛失カードは見つからなかったのか？
新たに浮かび上がった２つのミステリーから、シャーロック・ヒデくんは確信を深めました。
「やはり子ダヌキは存在している！」
（完）
【おまけ】シャーロック・ヒデくんの一押し名探偵
・アガサ・クリスティー作品に登場する名探偵ポワロ
いずれ何かの機会に両者のことを記事にしていきたいです^^
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