ヒデキマツバラの猫道Blog

ドラネコ視点の少し風変わりな猫道(キャットウォーク)ブログ

黒猫マックまでが急逝しました。。。 〜想い出の黒猫マック〜 - Gone Too Soon -

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チロが亡くなって1週間も経たない、先日の日曜。

黒猫マックまでが、息を引き取りました。

突然のことでした。

 

マックが入院していたことは、前々回のブログ記事冒頭で少し触れた通りです。

 

 

 

マックの緊急入院

先週、呼吸困難を起こして緊急入院したマックは、循環不全と診断されました。

心臓の弁が異常をきたして、血液が逆流する病です。

 

胸水がたまり、心筋が厚くなっていることも判明。

入院中は、ずっと酸素室に入っていました。

 

退院はできたものの、寝床から出ることはなく、伏せっぱなしの毎日でした。

トイレは自力で行けましたが、食べるのも飲むのもうつ伏せに寝たまま。

 

入院直前まで、マックは普段通りだったのに。

心臓の病だとは青天の霹靂。

まさかこんなにあっけなく逝くなんて。。。

 

黒猫マックとの出会い

6年前、七夕さまも近い頃でした。

川土手の並木道、そのはずれに捨てられた子猫のマックを見つけたのは。

 

そばに寄ってみると、嬉しそうに僕になついてきたマック。

でも、その顔を見てビックリ仰天。

 

マックのひたいには、えぐられたような十円玉大の傷がありました。

目や鼻は、血の固まりと膿(うみ)だらけ。

重症でした。

 

このままでは、感染症で失明でもしかねません。

すぐ保護して、獣医さんに連れて行きました。

 

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保護した夜、安心して僕のベッドで眠りにつくマック

 

ネコ息子

こうして我が家にやってくることになったマック。

僕が生まれて初めて保護したネコだからでしょうか。

マックは特別な子で、まるで自分に息子が授かった気分でした。

 

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そう、きっと、僕の息子に違いありません。

本当は、僕の長男として生まれてくる手はずだったのです。

けど、僕が全然結婚しないので、お空の上でしびれを切らしたマックは、神様にお願いして、ネコとして僕の元へやって来ることにしたのでしょう。

 

虐待の後遺症

マックは、前の飼い主から、かなりひどい虐待を受けていたようです。

獣医さんによると、マックの顔の傷は、硫酸のような劇薬によるものとのことでした。

 

虐待の後遺症は、予想外にひどいものでした。

ひたいの傷は癒えても、まぶた周辺の毛が生えそろうことは、ついにありませんでした。

 

目の周辺はいつも涙で汚れ、拭き取ってあげると、必ず血の入り混じった赤黒い色になります。

鼻は万年鼻炎で、青鼻を垂らし、くしゃみをするといつも粘液性の強い鼻汁が混じりました。

 

秋も深まる季節の変わり目には、呼吸困難で喘息のような症状に見舞われます。

小さな命の灯火が消えそうな切ない夜を、マックのそばで見守りながら、幾度切ない想いを経験したことでしょうか。

 

さらにマックの左目は、目尻が斜め上に引きつり、完全に閉じることができません。

左目の角膜の中央部分は曇っていて、見えてないことは明らかでした。

 

さらにマックは、嗅覚と味覚まで失われていました。

マックの前に餌を置いても、首をかしげるばかり。

あろうことか、ネコトイレの砂を食べ始めたほどです。

 

唇の周辺は、劇薬による火傷でただれており、小さいものしか食べることができません。

ゆがいたホタテの貝柱など与える際、マックだけは特に小さく小さく刻んであげました。

 

障害は顔面だけにとどまりません。

マックの後ろ脚には、両方とも縛られた跡がくっきり残っていました。

キャットウォークすらできず、後ろ脚をワニワニ開いて歩くことしかできませんでした。

 

もしかしたら心臓の病も、虐待の影響によって、この6年間で少しずつ進行していたのかもしれません。

 

お気楽マック

ボロボロで悲惨な状態だったにもかかわらず、マックは明るく楽天的なネコでした。

ケロッとして跳ねまわり、自分の身に起きた不幸な出来事なんて忘れてしまってます。

 

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阿波踊りしながらお昼寝するマック

 

今まで12匹のネコを飼ってきた我が家で、こんなお気楽なネコは初めて。

つぶらな瞳で、周りにいるものを皆、ほっこりと豊かな気持ちにしてくれました。

 

そんなマックでしたから、たくさんのお友達ができました。

我が家のパコ、チロ、どんちゃん、ミニはもちろん、ベランダに遊びにくるカラスのカー子ともご挨拶を交わす仲でした。

 

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マックは誰とでも仲良くなりました

 

黒猫マックと過ごした最期の時間

この日曜日、日が暮れて間もない頃でした。

暖かい寝床から冷たいフローリングに這い出たマックは、息苦しそうにうずくまりました。

 

退院してから数日間、何度かそんなことがありました。

その都度、窓を開けて新鮮な空気に入れ替え、お湯を沸かしては、マックの詰まった鼻を温め、呼吸の妨げになっている鼻汁やハナクソを取りのぞいてあげました。

すると呼吸が安定したマックは、再び寝床へと入っていくのです。

 

ところがどうしたわけか、その夜に限って、快方へと向かいません。

死期を悟ったのか、ついにマックは最後の力を振り絞り、部屋の中で唯一、人の目に触れぬ場所──ネコトイレの中──へ入ると、腹ばいになってしまいました。

 

過去、何度もこうした修羅場をくぐり抜けてきた僕は、まだ助かる希望を持っていました。

マックを優しく引きずり出すと、電気ストーブを引き寄せ、手を当てながらマックの体を温めました。

顔をよじらせて喘ぐマックから、漏れ出てくる鼻汁やよだれを拭き取り、頑張るマックの頭を撫でました。

 

やがてマックの口が閉じなくなりました。

舌を出しっぱなしで、目は見開いています。

その目には、もう何も映っていないのでしょう。

 

ただひとつ、生きている手がかりは、呼吸で膨らむお腹だけ。

それも、呼吸の早い動物とは思えないほど、十数秒に1度の緩慢なペースで少しお腹が膨らむ程度。

 

「マック! マック!」

呼びかけます。

 

するとマックの口が、大きく開いたではありませんか。

まだ望みはある!

 

そんなことが2度ばかりあった後でした。

日没から3時間後、マックはそれ以上僕の手を煩わせることなく、天に召されました。

 

初めての抱っこ

僕はマックが大好きでした。

マックも僕が大好きでした。

僕たちは親子でした。

 

ただひとつ、親子らしからぬ点がありました。

きっと虐待のトラウマなのでしょう、マックは人に抱かれることを拒み続けてきました。

 

一度も抱かれたことのないマック。

僕は居ても立ってもいられず、息を引き取ったマックを腕の上へと抱き上げました。

そして、赤子のように優しく胸の中へ引き寄せて、抱っこしてあげました。

 

僕の腕の中で、なすがままに体を預けてくるマック。

脱力しきったマックの体に、顔をうずめました。

ふわふわした毛並みと、どの猫よりも長い立派なヒゲが、僕の頬に触れました。

 

こんな早くお別れすることになるなんて。。。

マック、マック、僕のかわいいマック。。。

こんなに愛したネコは、いませんでした。

 

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◾️ヒデキマツバラLIVE動画◾️
亡くなった愛猫のことを歌ったバラード曲🐈

 

◾️ヒデキマツバラLIVE動画◾️
愛を求めて月影を彷徨う女性の孤立感を歌った哀歌「ソフィー」❄️



◾️ヒデキマツバラオリジナル音源◾️
ワインを傾けながら聴いていただきたいジャズスタンダード調の「スカーレット」🍷

 

◾️ヒデキマツバラオリジナル音源◾️
チベットの鳥葬からインスパイアされた哀愁のピアノバラード🦅

 

ヒデキマツバラ presents クリスマスパーティー2021

HOMECOMING ホームカミング

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【Date】2021-12-25 (土) 14:00-17:00

【Place】美美の環スタジオ

【Contents】ヒデキマツバラLIVE、ゲーム大会 etc 

【Food/Drink】豪華洋風オードブル、クリスマスケーキ、フリードリンク(シャンパン、カクテル、ソフトドリンク)をご用意しています

【Dress Code】クリスマスカラーまたはネコ関連のファッションアイテムを着用の上ご来場くださいね^^

【Entrance】3850円(ご予約限定10名)おみやげ付

【Reservation】ご予約・お問い合わせはコチラから。LINE等でもOKです