新年明けて、３週間ぶりにレッスン生たちと顔を合わせました。
みんな元気な顔で、冬休み中の成果を披露してくれています。
鬼のピアノ講師たち
「ヒデキ先生みたいな先生に出会っていたら、私も子供時代ピアノを諦めずに済んだのに。。。」
そうおっしゃる生徒のお父さんやお母さんたちの多いこと、多いこと！
みなさん、ピアノに憧れて、ピアノを弾くのが大好きだったんです。
でも、それを教える講師が大嫌いで、やめちゃったんですね。。。
僕にも覚えがありまして、まだ小１でした。
指の形を注意されるたび、ミンチン先生のような鬼女講師から平手でバシッバシッとひっぱたかれ続けたものです。。。
高名な先生だったこともあり、その先生についてるどの親子も黙って耐えるしかない状況でした。
ピアノ嫌いの理由
どうして好きだったピアノが嫌いになるのでしょう？
先生に叱られるからではありません。
先生に叱られて、自分に自信がなくなるからです。
叱られるたびに、自信の芽が摘まれてしまいます。
代わりに植えつけられてしまうものが、劣等感。
毎週のレッスン通い、うまく弾けない箇所があるたびに叱られてしまいます。
叱られるうちに「自分はピアノが下手なんだ」という考えが刷り込まれていきます。
そうすると、ピアノに向かうたび、自信のない自分と直面することに。。。
これでは、いくらピアノ好きでも、練習する気が起きなくなって当然です。
ピアノも音楽も大好きなのに、こんな悲劇ってあるでしょうか。
くたばれ！エセ講師
未熟なところやミスを指摘するのが、ピアノ講師ではありません。
そんな講師はニセモノです。
誰だって、最初は未熟で当たり前。
ミスして間違って当然なんです。
ミスして間違えるからこそ、上達できるのです。
それを受け入れられない講師は、見せかけだけのエセ講師にすぎません。
ちなみに、ピアノの腕前だけは確かだった前述の鬼女講師。
今や、広島地区の某有名音楽教室の講師を束ねるトップに君臨しています。
彼女のせいで、どれほどの子供たちがピアノ嫌いになったのでしょう。。。
ピアノほど高度なテクニックが求められるものはありません。
楽器のみならず、世界のあらゆる技術よりも高度なテクニックが、10本の指と２本の腕に求められるのです。
それを叱ったりひっぱたいて上達させようとする講師なんて、世界一の愚か者です。
未熟こそ最強
「はーい、どうぞ！ こんにちはー！」
入室してきた生徒に、笑顔で声かけするところから、僕のレッスンはスタートします。
自分から挨拶をするのは、相手を認めていることの表れ。
笑顔で接するのは、心を開いて相手を受け入れていることの表れ。
相手を認めて受け入れるということは、相手のミスや間違いをも受け入れること。
その上で、まず良いところを見つけます。
そして伝えてあげます。
良いところを見つけてあげると、生徒は自信を持ちます。
自信がつけば、やる気が生まれます。
やる気が生まれたら、挑戦する勇気が湧いてきます。
勇気を手にした生徒こそ、できなかったことに対して、みずから果敢に挑みます。
ミスしたとしても、苦になりません。
そこに劣等意識が関わってないからです。
間違えたからといって、ピアノ下手だと錯覚する必要がありません。
なぜなら、間違いは上達するための通過点だと知っているからです。
それはまるで、ゲームをクリアしようとする時の、あのワクワクした感覚。
クリアできるかどうかの瀬戸際にいるギリギリ感。
その未熟さこそ最強なのです。
主体性と自発性から生まれたワクワク感。
それが本当の実力に結びつきます。
ピアノ講師は、生徒に技術を授けるだけの存在ではありません。
生徒の主体性、自発性を発掘することこそ、我々ピアノ講師の大切な務めです。
そうしたことは生徒の気質や人格も絡んでくるので、一朝一夕にはいきません。
時には辛抱強く、何年もかかります。
それだけに、やりがいのある偉大な仕事なのです。
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LOST CONTINENT ロスト･コンティネント
【Date】2022-01-23 (日) 12:00-15:00
【Place】美美の環スタジオ
【Contents】ヒデキマツバラミニLIVE、ゲーム大会 etc
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【Entrance】6600円（先着ご予約限定５名）
【Reservation】ご予約・お問い合わせはコチラから。LINE、Instagramでも受付中です
松原リディア美江（1945-2020）
音楽家／ピアニスト／エッセイスト
1965年、美美の環スタジオを創業。音楽と子供を愛し、音楽教育や国際的な芸術文化交流の貢献に力を尽くし、300を超える大掛かりな舞台コンサート／ツアーを企画／プロデュース／主催した。
