ヒデキマツバラの猫道Blog

ドラネコ視点の少し風変わりな猫道(キャットウォーク)ブログ

黒猫マック最初で最後のおさんぽ 〜想い出の黒猫マック(第5夜)〜 - Last Days -

 

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「ボク、チロ兄ちゃんのそばに行くね」

黒猫マックのお話。

前回記事からの続きです。

 

●前回記事

 

 

一縷の望み

退院してからも、黒猫マックは寝床に伏せっぱなしでした。

心不全の苦しみと、大好きなチロ兄ちゃんとの悲しいお別れ。

文字どおり、マックの心臓はハートブレイクでした。

 

いつ再びマックの病状が急変するかわかりません。

マックから目を離せない日が続きます。

レッスンの合間や、夜中に目覚めれば、ネコ部屋を覗いてマックに変わりがないか確かめます。

 

そんな矢先、びっくりすることがありました。

伏せることしかできなかったマックが、仰向けになって寝ていたのです。

その時の様子を撮ったのがこちら。

 

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いつもマックはこんな愉快な寝姿をして、僕や母を笑わせてくれたものです。

これだけリラックスできるということは、処方薬が効いて楽になってきたのでしょうか。

 

心臓の弁が取れかかって血が逆流している状態を治療することはできませんが、これなら病状の進行を遅らせることができるかもしれません。

一縷(いちる)の望みが見えました。

 

天晴れマック

退院して最初の診察日が来ました。

「仰向けで寝れるようになったって伝えたら、獣医の先生、びっくりするよ」

マックの入ったキャリーボックスに語りかけながら、師走の朝へと足を踏み出します。

 

チロたちと違って、マックのかかりつけ獣医さんは、ご近所でした。

橋を渡り、川土手の並木道を歩いて5分少々。

 

マックは、晴れた空を引き寄せるネコです。

病院に向かう日も必ず、空が晴れ渡ります。

 

この朝も、冬の空ではお日様がポカポカと微笑んでいました。

「今日も気持ちのいいお天気になったねぇ、マックっく」

 

朝のこの時間は、すれ違う人もまばらです。

それをいいことに、キャリーボックス越しにマックとたくさんおしゃべりをしながら、病院に向かいました。

 

お大事に

この日も、マックの心臓のエコー検査がありました。

退院時と比べると、幾分安定して来たように思われました。

 

「投薬を続けながら、ひとまず1週間ほど様子を見ていきましょう」と獣医さん。

「でも容態が急変することがあれば、すぐ連れて来てください」

 

帰りがけ、受付で処方薬を手渡された僕は、思わず微笑んでしまいました。

そこには、フランス絵本「リサとガスパール」のイラストが。

 

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この左側にいる黒い子が「ガスパール

そのキョロンとしたお目目と、お気楽なキャラがマックと瓜二つで、僕のお気に入りになってしまったという^^

 

詳しくは、こちらの過去記事で触れてます。

 

危機を脱したマックと、ガスパールの薬袋。

なんだか嬉しいことが重なり、僕は意気揚々とマックの入ったキャリーボックスを手にとりました。

「どうもありがとうございました、失礼します」

「どうぞお大事に」と受付スタッフ。

 

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想い出のお散歩

病院の外では、ちょうど太陽が頭上にやって来ていました。

風もなく、最高の小春日和です。

 

「そうだ、マッチー、帰りがけに少しお散歩して、あそこ寄ってみようか」

家ネコ暮らしのマックにとって、これが初めてのお散歩でした。

 

橋を渡らず、そのまま川沿いの並木道を100メートルばかり行った先。

ベンチに腰掛け、キャリーボックスを隣におきます。

「クックー、ここ覚えてる?」

 

そこは初めてマックと出会った場所でした。

6年前、傷だらけの捨て猫マックを保護した、思い出の河原。

 

マックがこの河原に来たのも、まさしく6年ぶり。

「あの時まだ小さな子猫で。すぐにじゃれついて来たよね」

 

マックの収まっているキャリーボックスは、天井部分が開く仕組みになっています。

さっそく天井を開けて、マックとお話しながら、ゆっくり体を撫でてあげます。

 

「クッチー、陽射しが気持ちいいね〜」

「ニャ〜」

陽気なお日様の下、ゴキゲンなマック。

 

その時、撮った写メです。

 

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まさかこれが、生きているマックの姿を収めた最後の写真になるなんて。。。

 

河原の散歩からわずか2日後の夜。

マックが息を引き取りました。

 

あまりにも急すぎて、信じられませんでした。

出会いの河原が、最後の思い出になるなんて。

 

6年という短い間、我が子のように愛したマック。

そして僕を愛してくれたマック。

 

僕のデスクの上に、ひとつ残されたものがありました。

飲みかけの薬が入った「リサとガスパール」の袋。

 

あれからもう3ヶ月近く経つ今でも、捨てることができません。。。

ガスパールの姿を通して、今もデスクの上で僕を見守ってくれてるような気がして。

 

 

●黒猫マックとの出会いから別れまで

 

 

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