おかげさまで今週公開した新作動画『モノリス』が絶好調、過去最速ペースで伸びてます。
さすがモノリスパワー!
そこで今日の記事では、僕も大好きなモノリスを大特集しましょう^^
モノリスって何?
モノリスとは一体、何のことでしょう?
それは一枚岩(単一の岩)を意味する言葉です。
通常の岩とは異なり、地質学/考古学/人類文化学上いずれかの意義を伴う岩がモノリスと呼ばれます。
大自然が生み出した天然モノリスから、人為的に作り出されたモニュメントやオーパーツ(超常的な技術で作られた古代の出土品)まで様々です。
この地球上には、ロマンを掻き立てるモノリスがたくさんあります。
さっそく一緒に見ていきましょう!
大自然のモノリス
ウルル/エアーズロック(オーストラリア)
地球のへそ(=世界の中心)として有名な、世界で2番目に大きいモノリスです。
オーストラリア先住民の聖地とされ、かつては祭司しか登山を許されませんでした。
高さは100階建てビル以上にもなり、近代では観光化が盛んでしたが、2019年以降は恒久的に観光登山が禁止されました。
シギリヤ(スリランカ)
「獅子の岩」を意味するシギリヤは、1600年前に父王を殺害して王位を奪った王子が築城した城塞です。
ここを舞台に書かれた小説がアーサー・C・クラークの「楽園の泉」です。
僕がシギリヤを知ったきっかけは、かつてNHKで放映された「海のシルクロード」特番シリーズでした。
その番組のサントラ音楽を手がけたセンスというアーティストが『シギリヤ・レディー』という作品を残してまして、その不思議な響きに魅了されたものです。
これがシギリヤの岩肌に壁画として残された、1600年前の『シギリヤ・レディー』フレスコ画です。
描かれているのは天使なのか、はたまた当時の召使いの姿なのか?
いまだに謎だらけのシギリヤ美人画なのです。
マーブル・モノリス(チリ)
最近気になってるのが、チリのプエルト・リオ・トランキーロにある、大理石のモノリスです^^
湖水の浸食による造形美が美しい奇岩ですが、いずれ崩落するのでしょうねぇ(T_T)
このヘネラル・カレーラ湖には、他にもマーブル・カテドラル(大理石の聖堂)と呼ばれる美しいブルーの洞窟があります↓
人工的なモノリス
一枚岩から作られた人工物も、モノリスに分類されます。
いずれも人類史上における超常的な巨石建造物ばかり。
言われてみればこれもモノリスなんだね!という有名どころを集めてみました^^
モアイ像(チリ/イースター島)
有名なモアイ像も、モノリスの一種になります。
最大のものは21mもあると言いますから、ビル7階分の高さ!
モアイ研究者たちが常に新たな発見をしているので、特集番組などで放送されるたび夢中で見入ってしまいます^^
ストーンヘンジ(イギリス)
モノリスを組み合わせて作られたストーンサークル遺跡の代表格ですね。
アーサー王伝説によると、魔術師マーリンが巨人に作らせたものだとか。
ハイテク機材を用いて学術的な研究が進んでいますが、イギリスはアヴァロン伝説で知られる元祖スピリチュアルな土地柄なので興味は尽きません!
オベリスク&スフィンクス(エジプト)
古代エジプト遺跡に立つ石碑として、なじみ深いオベリスクです。
この画像は、カルナック神殿に立つ史上最大のオベリスクで、高さ30m以上!
10階建てビルに相当しますが、当時の技術でどうやって直立させることができたのでしょうね!?
僕が目にしたことがあるのは、パリのコンコルド広場にあるオベリスクです。
古代エジプト文字、ヒエログリフを解読したことへの友好の証として、エジプトから贈られたのだとか↓
そして、忘れてはならないのがスフィンクス!
人工モノリスとしては世界最大なのです!
異星人のモノリス
「モノリス」という言葉を聞いて、映画ファンが真っ先に思い浮かべるのは「2001年宇宙の旅」でしょう!
スタンリー・キューブリック監督、アーサー・C・クラーク原作による、歴史的なSF映画です。
そこで本章では、SF世界のモノリスを見ていきましょう。
【注意】この先、物語のネタバレあり!
『2001年宇宙の旅』はシリーズ化され、小説4部作が発表され、最初の2作が映画化されました。
モノリスの設定と特徴は、次の通りです。
・人間よりはるかに高度なテクノロジーを有した知的生命体が設置した遺物
・三面比が1:4:9(最小整数1〜3それぞれの二乗)から成る、漆黒の四角柱
・柔らかい表面は、光さえ反射せず吸い込んでしまう
・謎の物質からできていて、人類の技術をもってしても傷1つつけられない
このモノリスは、何のために作られたものなのでしょう?
『スペース・オデッセイ(宇宙の旅)』シリーズ4部作で、それぞれのモノリスが果たした任務について見ていきましょう。
2001年 宇宙の旅(1968年発行)
映画化された本作では、モノリスが3つ登場します。
モノリスTMA-0は、400万年前のアフリカでサルと接触します。
やがて、動物を狩る殺戮道具として骨を使うことを学んだサルは、猿人へと進化しました。
モノリスTMA-1とTMA-2については、次回記事で述べることにしましょう^^
2010年 宇宙の旅(1982年発行)
木星の表面に広がっていく黒いシミ。
その正体は、増殖していく無数のモノリスでした!
モノリスで覆い尽くされた木星は、核融合反応を起こして大爆発。
木星は太陽系第2の太陽「ルシファー」として再生し、輝き始めます。
その光と熱によって、木星圏の環境は大変動します。
とりわけ大きな影響を受けたのが、海中に生命を宿していた衛星エウロパでした。
星の表面を閉ざしていた氷が溶け始め、海中にいた大型海藻のような水棲生物が陸へと上がり、進化を始めたのです。
2061年 宇宙の旅(1987年発行)
惑星と化したエウロパには、いつしか長さ2km、高さ1kmの超巨大モノリス(通称グレートウォール)が立っていました。
その麓(ふもと)には、両生類であるエウロパ人たちの暮らす数百の集落がありました。
モノリスは彼らの知的進化を推し進めると同時に、盾となって荒々しい気候から彼らの生活を守っていたのです。
3001年 終局への旅(1997年発行)
モノリスを作った知的存在が、人類を滅亡させようとします。
それに対して人類は、過去1000年の間に蓄積・保管された破滅的な各種コンピューターウィルスでモノリスを攻撃。
太陽系内のあらゆるモノリスが消失し、人類は生き延びることに成功します。
が、最大限に人類が繁栄できたとしても、モノリスの親玉から次の反応が返ってくる3096年までの1000年足らずに過ぎないのでした。。。
モノリスの真理が第一級娯楽であり続ける理由
こうして30年がかりで完結した小説『スペース・オデッセイ』シリーズをまとめると、モノリスは次のように集約できるでしょう。
・モノリスは放射線生命体へと進化した種族が万能装置として作った道具である
・将来的に意識を育むことが期待できそうな原始惑星やその周辺に、意図してモノリスが設置された
・その役割は、有望と思われる生物種に知性を与えて進化を促すこと、及びその実験に失敗した生物圏を排除し絶滅させること
つまり、アーサー・C・クラークが生み出したこのSFモノリスは、自然摂理の法則そのものを象徴しているんですよね。
「大自然(のみならず大宇宙そして知性)とは、かくも無慈悲なものだ」
という真理を描いているからこそ、時代を隔てても第一級の知的娯楽であり続けるのです!
モノリスが象徴するもの
以上、モノリス大特集、いかがでしたか?
僕を含め、地質マニアや古代ミステリーマニア、SFマニアにとって、知的好奇心を掻き立てられることばかり^^
いわばモノリスとは、地球ロマン、古代ロマン、そしてSFロマンを象徴するものなのですね!
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