
貴重なメイキング映像
古いビデオテープを整理していたら、とても貴重なお宝映像を発掘しました!
テイ・トウワさんがカイリー・ミノーグとコラボした『GBI』(1997年作品)
そのミュージックビデオ撮影現場やインタビューを特集したメイキング動画です。
さっそく動画チャンネルにて公開中です!
最もトガッていた時期のカイリー
カイリーのインタビュー部分は、6thアルバム「インポッシブル・プリンセス」プロモーション来日時のものです。
当時の彼女は、脱アイドル!脱ポップス!脱メジャー!で最も尖っていた時期。
ですが、インタビューに応じるカイリーはチャーミングで、アイドル時代と変わらず愛らしいですね♡
無感情から生まれたサウンドの未来性と官能性
文字のフォントをテーマにした奇妙奇天烈な楽曲『GBI』(ジャーマン・ボールド・イタリック)
僕個人的に言わせてもらうと、膨大なカイリー関連楽曲の中でもトップクラスに大好きな楽曲です。
リリースから四半世紀以上経っても、フレッシュで聞き飽きることのないタイムレスなトラック。
そのサウンドは、時にレトロで、時にハイテック。
サブカル的であり、前衛的でもあり。
さながら仮想世界に建つパビリオンのごとく、フューチャリスティックな音楽構成に圧倒されます。
さらに本作の魅力は、絶妙にレイアウトされたカイリーのコケティッシュなスポークンボイスにあります。
フォントを擬人化したそのアニメチックな声は、時に幼児のごとき記号化された笑い声や泣き声までをも発し始めます。
まるで感情に溺れて壊れかけたAIか、中毒症状に陥ったアンドロイドのように。
そこから垣間見える非現実な熱っぽさや親密性こそ、本作を唯一無二の作品たらしめているのではないでしょうか。
だからこそ、これほどメロディーを排したロボティックな作品でありながら、美学や芸術性、さらに普遍性までもが息づいているように錯覚させられるのでしょう。
本作から4年後、その独自性と未来観は、カイリー最大の世界的ベストセラー「Can't Get You Out of My Head」へと結実することになりました。
若き才人ステファン・セドナウイ監督
本作の楽曲性に輪をかけてすごいのが、ステファン・セドナウイ監督による独創的なミュージックビデオです。
フォントの歌なのに、ニューヨークの芸者と東京のサムライが互いを探し合う、という奇抜なストーリーに仕立ててしまうぶっ飛んだ発想力^^;
なにしろこの方、あのマドンナから「フィーヴァー」(1993年作品)のミュージックビデオ監督に大抜擢されて頭角を現わしたお方。
以来、U2やビョークなどトップアーティストを手掛けるようになった若き才人なのです。
キャリア最初期には、祖国フランスではファッションデザイナーのジャン・ポール・ゴルチエらともコラボしたほどの経歴の持ち主だったり。
なお本作の撮影は、マンハッタンと東京(築地市場、東京メトロ駅構内および車内、それに皇居周辺も確認できますね)でゲリラ的に敢行されたものと思われます(笑)
20世紀末の日本を我が物顔で闊歩していたコギャル女子高生の後ろ姿が映っていたり、キャバ嬢とおぼしき配役までセッティング。
是非ミュージックビデオ本編にて御覧ください^^
無感情なフォントの歌であり、無表情な芸者とサムライが登場するビデオなのに、この濃密で艶(なま)めかしい空気感は何なのでしょう^^;
ひょっとすると本作の隠されたテーマは、西洋人と違って感情や官能性をつまびらかにしない我々東洋人の秘めたる色香やサガではないか!?と深読みしてみたり。
それをパロディー化してるから、なんだかおかしくて笑えるんですよね^^
それにしても155cmの小柄なカイリーが、この重そうなウィッグと着物+帯のフル装備にもかかわらず、ビデオ後半で畳み掛けるように踊りまくってるのがすごすぎます^^;
もうひとりの超大物コラボレーター
本作にはもうおひと方、YMOのメンバーとして知られるあの大御所、細野晴臣さんも参加されてます。
カイリーとユニゾンで男声スポークンボイスを担当。
そういえば当時の音楽誌インタビュー内で、テイ・トウワさんが明かしてました。
「意外にミーハーでアイドル好きな細野さん、カイリーと共演できるのをとても喜んでいた」と(笑)
動画編集を終えて
カイリーはフォントにこだわる人なので、僕もそこを意識してサムネイルをデザインしてみました♪
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あと動画内ではテイ・トウワさんのインタビュー部分が日本語なので、海外の視聴者向けに英訳して字幕をつけてみました。
彼の言葉からは鋭い感受性を覚えると同時に、不器用ながらわかりやすく伝えようとする人柄の良さが感じられて、訳しながらほっこりしちゃいました^^
ちなみに、モデル兼ダンサーだった僕の妹も、テイ・トウワさんの楽曲に起用していただいたことがありまして!
ダウンタウンさんの人気歌番組「HEY! HEY! HEY! MUSIC CHAMP」でご一緒させていただいたことがあるんです。
というわけで、28年前のメイキング映像をきっかけに、話題が膨らみました。
カイリー+トウワ+セドナウイ!
時代を代表する三者の独創性が、三つ巴になって発揮された「GBI」
こうして座って書いてるだけでもナチュラルハイです(笑)
いや〜、クリエイティブな楽曲のことを語り始めると止まりませんね^^
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