いよいよ今週から11度目の日本縦断ツアー「スターライト・シンフォニー」公演をスタートさせるサラ・ブライトマン。
先日は音楽番組「題名のない音楽会」に出演して「タイム・トゥー・セイ・グッバイ」「スカボロー・フェア」(大好き♪)を披露してくれました。
明日7/1(火)にはNHK音楽番組「うたコン」出演も控えてます!
サラが来日するたび、ここ猫道ブログでもサラに関する過去記事が一斉にアクセス増⤴
今一番の人気記事が、去年アップしたコチラです。
実はこの記事、執筆しているうちに内容が長くなり、2回に分けて公開しようとしたうちの前編でした。
続けて後編を投稿しようとした矢先、サラ以外の件で優先的に執筆したいブログ記事が重なったため、結局そのまま発表する期を逸して^^;
ここへきて前編記事が脚光を浴びて好評なので、遅ればせながら後編をお届けしましょう。
11度目の来日ツアー記念を兼ねて、どうぞ最後までお楽しみください♪
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悪女サラのニュールック
アーティストとして比類なき挑戦を続けるサラ・ブライトマン。
ブライトマン(=輝く人の意)という名の通り、彼女の名は音楽に興味のない層にまで認知されている昨今。
よもやソロアーティストとして世界的名声のピークに達した彼女が、さらに驚くべき転身を遂げた舞台こそ、悪役を演じた主演ミュージカル『サンセット大通り』でした。
公開されているオフシャル映像から、まず劇場内でのフォトシューティングを。
現役復帰を目指す老女優ノーマ・デズモンドの執念、サラはその光(=純粋さ)と影(=強欲さ)を見事に演じきってます。
2024年5月オーストラリアで開幕後、今春には中国やシンガポールでも公演。
映画撮影の最前線にカムバックして感極まったノーマが歌う劇中歌「As If We Never Say Goodbye」
これらの完成度高い映像やカメラワークを見るにつけ、いずれ全編公開かDVD化が期待できそうな予感♪
5作目の夫婦ミュージカル
ハリウッド映画史に燦然と輝くアカデミー賞作品『サンセット大通り』
このモノクロ映画を華麗にミュージカル化した人物こそ、ミュージカル界の巨匠にして、サラの元夫としても知られる鬼才アンドリュ・ロイド・ウェバーです。
サラが彼のミュージカル作品に出演するのは
『キャッツ』(1981年)
『ソング&ダンス』(1982年)
『オペラ座の怪人』(1986年)
『アスペクツ・オブ・ラブ』(1989年)
そして今作『サンセット大通り』で5作目!
サラとロイド・ウェバーの新婚当時♪
美しき楽曲群
ミュージカル『サンセット大通り』の特筆すべき点は、世界的名作『オペラ座の怪人』と肩を並べるほど、ロイド・ウェバー節のきいた美しい旋律が数多く聞けること。
サラ自身も1996年リリースのアルバム「サレンダー」にて、以下の2曲をカバーしてます。
メインテーマ曲「ウィズ・ワン・ルック」のイタリア語バージョン「Guardami(ガールダミ)」
美しくも悲哀に満ちた「サレンダー」
印象深いこれらの歌を当時から愛聴してきた僕には、残念なことが1つありました。
サラの公演では一度も披露される機会がなかったこと。
なのにまさか、このCDリリースから28年もの歳月を経て、彼女が舞台でこれらを歌ってくれる日がやって来ようとは!
いや、ちょっと待てよ、ひょっとしたら彼女は28年前の狙っていたのかもしれない。
ノーマ・デズモンド役にふさわしい年齢になったら、この役柄に挑戦して舞台上で歌おうと!
本音で語られたインタビュー
我ながらそんなことを思いついて感慨に耽っていたところ、オーストラリアの番組インタビューでサラがこう発言しているのを発見しました。
拙訳ですがお楽しみください^^
サラ:「なぜこの役を私にオファーしたのか、監督に直接尋ねてみたの。というのも、この役柄を演じてきた歴代女優たちと私には何の共通点もないものだから。すると監督ったらね、こんなふうに髪をかきあげる仕草で時間稼ぎしながら(笑)、こう答えたのよ。『世界中で君のステージを見てきたけど、今でも君はシアター・アニマル(劇場に暮らす生き物)だからミュージカルに戻ってみたらどうかなって思ったんだ。今の君にふさわしい役柄だし年齢的にもちょうどいいから』って」
どうやら『サンセット大通り』への出演オファーは、サラ本人にとっても青天の霹靂だったよう^^;
ちなみに同インタビュー内で「オーストラリアは食事がものすごく美味しいでしょ。だから私(食べすぎないように)気をつけてるの(笑)」と茶目っ気たっぷりに笑わせてくれるサラ^^
次のインタビューでは、本作への思い入れを明らかにしつつ、開幕が迫る心境をありのまま正直に告白しています。
サラ:「長いことミュージカルのオファーはたくさん頂いてたの。この役はどう?あの役は?って。このノーマ・デズモンド役はピンときたわ。今の私なら演じられると。何かユニークなことができそうな気がしたし、年齢的にも立場上でも今の私にぴったりで。長年国際的にアーティスト活動してきた経験が活かせるし、現役復帰を目指すノーマ・デズモンドの姿っていうのが、かつて同じ悩みを抱えていた頃の私と重なったの。演じるタイミングも内容も申し分なしよ。ただし心地よい気分だとは言えなくてね。だってまたしても未知のお仕事でしょ。楽しみではあるんだけどね。すごく緊張してるの」
「楽しみだけど、すごくナーバスになっている」という言葉が意外でした。
サラが芸能活動に関して弱音を漏らすのは、ファン歴の長い僕でも記憶にありません。
それくらい『サンセット大通り』は彼女にとって大きな賭けだったのでしょう。
この夏で65歳を迎えるサラ・ブライトマン。
その旺盛な創造力と芸術性に、僕らはまだまだ興味が尽きません!
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