真夜中のランプ
それはそれは 素敵なランプだったのです
真夜中過ぎのお散歩
人っ子ひとり 猫の子一匹いません
どこのお宅でしょう
あんな素敵なランプ 軒先に灯してるのは
その優しい色合い
まるで地上に置いたお月様
そう思って よくよく見てみれば
沈みかけた 本物のお月様ではありませんか
お月様 今夜は地上に降りてきて
ランプになってみたかったんだね
冒険配達便
今宵はポエム調に、メルヘンなものを書いてみました。
この時のこと、もう少しお話していきましょうか。
まだ母が普通に元気だった頃なので、3〜4年くらい前の出来事になるでしょうか。
その日の深夜、制作がひと息ついた僕は、小腹をすかしてコンビニへ向かったのでした。
午前3時過ぎ。
街は深い眠りについています。
そこは音も色もなくした異世界。
足音を立てて歩む自分は、さながら異邦人。
もしかしたら、あの角から冒険配達便のトラックがやってくるかもしれない。
まだ子供だった僕に母が贈ってくれた、赤川次郎さんのファンタジー小説「夢から醒めた夢」のように。
空想の世界に心躍らせ、子供のようにムクムク膨らんでゆく冒険心。
誘惑に駆られた僕は、いつものコンビニとはアベコベの方向にある、遠い遠いコンビニへと足を向けました。
やがて、建物と建物の間のひらけた空間に出た時。
ずうっと向こう、200mも先の建物の軒先でした。
思いがけず、お月様のランプを見つけたのは。
最初、それがお月様だとは気づかず、見とれていまして。
半月状の明かりが、あまりにそのお宅の軒先にフィットしていたものですから。
ささやかな冒険と、夜の魔法。
誰かに語って聞かせるほどのものではありません。
けど、ずっと胸の中に残っている、夢のようなワンシーンです。
◾️ヒデキマツバラLIVE動画◾️
MYSTIQUE ヒデキマツバラ by Hideki Matsubara
◾️ヒデキマツバラ音源作品◾️
🇪🇸スペインをテーマに作った神秘的なダンスサウンド💃
🇪🇸SPANISH EYES ヒデキマツバラ by Hideki Matsubara feat. Caroline Lavelle (from “Breathe” by Art of Trance)