
そろそろ紅葉も見納めですね。
この秋も、僕の教え子たちは頼もしく活発に行動を起こしてました。
こうだ!と思ったものにひたむきに邁進する彼らは、まるで天頂を目指して昇っていく輝かしい朝陽のよう。
そんな彼らと接している僕まで、やる気と創造力(=若返りパワー!)がみなぎります。
そこで本日は、彼らを題材に「達成する人」の特徴をみていきましょう。
多忙を言い訳にしない
まずは、当スタジオの格を上げてくれるまどかさん。
ピアノを愛する彼女は、この秋も2つのピアノコンクールに挑戦。
2年連続で予選を突破して、いずれも東京で開催される全国大会に出場することになりました!

まどかさんが参加したのは、エリーゼ・ピアノコンクール福岡予選、それにブルーメンシュタイン・ピアノコンクール倉敷予選。
前者は広島予選も開催されましたが、敢えてスキップした理由が実にまどかさんらしくて。
コンクール上位入賞を目指すだけでなく、各地の様々なコンサートホールで演奏できるが嬉しいのだとか。
ホールごとに内装や音響感、ロケーションが違いますから、それを味わうことも彼女にとって喜びなんですね。
新幹線での移動を含め、すべてのプロセスを楽しんでいるまどかさん。
そんな彼女に「なんかコンクール出場って言うより、旅行社が新たに企画する<コンクール出場権込み日帰りツアー>に参加!みたいなノリですね」と指摘したら「そのコンセプト、いいですねぇ。気に入りました」ですって^^
「達成する人」を観察していて気づくのは、多忙を言い訳にしないこと。
それに公私共に時間に追われていると、表情・姿勢・服装・髪ツヤのどこかにくたびれた感が出るものだけど、彼女にはそれが微塵も見えません。
普通の人は「できない理由」ばかり挙げたがるところを、達成できる人は「できる理由」を探しながら人生を謳歌しているのでしょうね!
「達成する人」のもう1つの特徴は、その思い切った行動力を目撃した周囲までも感化してしまうこと。
まどかさんに触発されたのが、彼女の元同僚で「ピアノの腕前がすごい」と評判の男性医師でした。
彼は当初「ピアノコンクールに挑戦するなんてとんでもない」と気後れしていたそうですが、好きなピアノ道をまっしぐらに進むまどかさんの行動力に背中を押されたのでしょう、思い切ってチャレンジしたところ全国大会に出場することに!
「達成した人」が美しい理由は、周りの人たちにきっかけを与え「勇気」という目に見えない種を贈っているからなのでしょう。
●まどかさん関連記事
原点を見失わない
続いては「夢の舞台」に立つのが生きがいのジョーさん。
様々な舞台に出演する度に僕を招待してくれるんですが、今度の舞台は特別でした。
ジョーさんが初めてセルフプロデュースで主催したミュージカルだったのです。

実はジョーさん(真ん中の男性)歌も演技もプロ級の腕前なのです!
なにしろ劇団四季出身のプロダンサーやボイストレーナーの下で長年、本格的な稽古や体幹トレーニングを積んできたといいます。
ギター、ベース、パーカッションetc ひと通りこなせるマルチプレイヤーでもあり、技術力や表現力を磨くことが楽しくて仕方ないらしく、その研究熱心さときたら!
僕の経験から言えば、舞台をセルフプロデュースすることは「他に比べようもない喜び」と「他に比べようもない苦労」をもたらします。
迷いは禁物、自分が先頭に立って動かなければ何も始まらず、万事ことごとく決定を下していった挙げ句、結果責任をすべて負わなくてはなりません。
そうやってクリエイティブ面での課題はクリアできたとしても、最大の難関が2つ「資金力」と「集客力」です。
それはプロアーティストや興行主でさえ苦労していることで、近年ドタキャンになる大型ミュージックフェスも多いですよね。
その点「達成する人」はブレません。
初心を見失うことなく、目先のことにまどわされず、原点に立ち返り、貫徹していきます。
なぜなら、失敗にくじけず、それを経験値に変える強さを持っているからです。
「自分自身で舞台を創造する」という夢を叶え、大盛会でミュージカル本番を終えたジョーさん。
初チャレンジで本人的には反省点や改善点などあるでしょうが、それは1つの山を登頂したからこそ見えたことであって、次の山を目指す力となります。
そんなジョーさんからこの夏、持ちかけられた話がありまして、僕も今後何かの形で関わっていくことになるかもしれません。
お互い、夢を創り上げることに生きがいを感じているから、ウマが合うんでしょうね。
●ジョーさん関連記事
時間とお金を惜しまない
最後は、リモートでマインドフルネスレッスンを受講しているTさん。
この11月、対面レッスンを実現させるべく、お住まいの佐賀県からはるばる広島まで来訪してくれました!
最近、こうして他県のリモート生が訪ねてくる機会が増えましたね。
ワンレッスンのために来てくれるなんて、すごいことだなって思うんです。
僕も高校生の頃、音大ピアノ教授の個人レッスンを受けに、広島から東京の練馬まで毎月通ってましたが、それは音大受験という大きな目的があってのこと。
今、何か受講するために、距離も運賃も厭(いと)わず、新幹線に乗って教えを請いに行きたい講師や講座なんてありません。
はるばる移動するんなら、大好きなアーティストの来日公演か大好きな甥っ子に会いに行きたいですし、皆さんだってディズニーランドやUSJ等、レジャー施設や観光地を目指しますよね。
でもTさんは、この美美の環スタジオが目的地だったわけで。
そこまで思い入れを持ってくれるレッスン生がいることに胸が熱くなります。
来訪を祝し、クリスマスカラーに模様替えしたばかりのレッスン室で乾杯しました♪

というわけで、本日は教え子たちを題材に「達成した人」について綴ってきました。
<積極果敢に行動する人=情熱的でホットな人柄>だというイメージを持たれるかもしれませんが、むしろ彼らの印象は静的で落ち着いています。
おとなしいとか無口という意味でなく、今までに要した努力や苦労、かかった時間や費用をアピールすることに興味がないという意味で静かなのです。
おそらく努力や苦労から「新しいやり方・学び・気づきを得ることにスリルを感じ、それがやる気とパワーの源になっている」から、声を上げる必要もないのでしょう。
自分の魂の声に耳を澄ませて、一度しかない自分の人生をクリエイトしていこうとする彼らのことを、師として誇りに思います。
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