ヒデキマツバラの猫道Blog

愛猫家ミュージシャン、ヒデキマツバラのキャットウォークブログ

涙がクリエイティブパワーに変わる時 〜松原リディア美江メモリアル〜 - Memorial Day -

 

年齢を重ねても、若く見える人がいます。

年齢の割に、老けて見える人がいます。

どうしてこんな違いが出てしまうのでしょう?

答えは、本記事の最後で^^

 

 

怒りよりも強い感情とは

感情にはパワーが宿っています。

とてつもないパワーです。

もし感情を電力化できる装置が発明されたら、人類は未来永劫エネルギー問題に悩まされることはないでしょう(笑)

 

中でも「怒り」を凌ぐほどに強いパワーを持っているのが「哀しみ/喪失感」です。

というのも「怒り」は時間とともに鬱憤が蓄積されていった結果ですが、「哀しみ/喪失感」は前触れなくやってきた別離に翻弄された結果だからです。

しかも解消されるまでは、「怒り」がスポーツ等で瞬間的に発散できるのに対し、「哀しみ/喪失感」は時間をかけるしかありません。

つまり、それだけ気力を奪われるのです。

 

負の感情こそ原動力になる

それほど根深いパワーだからこそ、クリエイティブに表現すれば新たな価値を生むことができます。

音楽作品や文学作品は、その好例でしょう。

 

ネガティブな感情こそ、創作に転換して、表現してみませんか?

ストーリーとして書き下ろす、絵に描く、デザインする、踊ってみる、もちろん作詞や作曲etc。

 

創造性の素晴らしいところは「負の感情」から「美しい花」を咲かせてしまえること。

泣いているだけでは得られない豊かさが花開きます。

負の感情を持て余しているより、はるかに健全で生産的ですよね。

 

「美しい花」には「美しい香り」が宿ります。

つまり、それだけ共感も集めやすいのですね。

 

最愛の母を最悪な形で亡くして「哀しみ」に支配された自分にとって、唯一の救いはクリエイティブに生きることでした。

今でも母の命日を迎えるたび、「哀しみ」を原動力に表現したものが、様々な形になります。

それが人々に鑑賞され、喜んでもらえることにつながっていきます。

 

その一例を、次章からご覧いただきましょう。

 

涙をイベント化しよう

母の三回忌ではメモリアルイベントを企画して、ここ美美の環スタジオで開催しました。

「法事」ではありません。

ニコンサートと食事の付いた「パーティー」です!

湿っぽさは抜きにして、母が喜んでくれそうな晴れやかな催しを目指しました^^

 

SAMさんが作成してくださったお手製の祭壇ボード

一流料亭にお願いして、彩りある芸術的なお料理に

これで一人前の分量です!

ピアノで演奏したのは、母ゆかりの優雅なクラシック作品『タイスの瞑想曲』

 

新曲『Lost Continent』はこの日のために書き下ろしたトランスミュージック

 

その後は、ゲーム大会に興じて盛り上がり^^

笑い声の絶えない1日でした。

 

どう弔ったら、故人は喜んでくれるかな?

想像を巡らしながらアイディアを練っていると、創造性が刺激されます。

むしろ母は、僕が創造的になれる機会を設けてくれたのかな?

そんな風に思えるようになったら、哀しみは何処へやら、喜びや感謝の念すら湧いてくるのです。

 

涙を動画化しよう

今年は4回忌を迎えるにあたって、去年からここ3ヶ月に渡ってメモリアルを進めてきました。

期間中、YouTubeで公開してきた動画がこちらです。

 

霜月メモリアル

まず11月に公開したのが、母と共演したクリスマスディナーショーでした。

 



珍しくジャズスタンダード曲で母と共演した1曲です。

当時シンセサイザーで小粋(こいき)に編曲していくのが楽しかったなぁ。

母のレパートリーは、ポール・モーリアやクレイダーマンなど美メロなフレンチポップやクラシック音楽でしたが、ジャズやボサノバといった粋(いき)な音楽も母の一部だったのです^^

 

師走メモリアル

12月には、母のことを想いながら制作したリリックビデオを公開しました。

 

 

この広大な大宇宙のどこへ行っても、もう母には会えないんだ。。。

ずっとそんな思いを抱えっぱなしでした。

 

が、その後ろ向きな気持ちがきっかけとなって、この動画を作り始めたのです!

制作中、哀しみが高揚感へと変容していくのは、心満たされる体験でした。

 

動画でイメージしたのは、宇宙の果てよりも遠いところへ行ってしまった母を探す旅。

ラストでは母の名を刻みました。

 

睦月メモリアル

そしてこの1月には、母が企画・プロデュースしたミュージカル動画を公開しました。

 

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母が関わったものには皆、夢が宿りました。

この舞台ビジュアルからも、それが伝わってきますよね^^

 

種から花へ 花から実へ

いずれも出発点は、哀しみの涙がきっかけでした。

それを企画して制作して行動に移すうち、種であった哀しみから芽が出てきて、イベントや楽曲、動画として花を咲かせたのです。

そして「母の死を意味あるものにできた」という喜びへ結実していきました。

 

涙を流す時間は必要です。

でも、涙に溺れるには若すぎます。

たとえあなたが120歳のおばあちゃんであっても。

若さとは、創造性のことなのですから!

 

 

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