ヒデキマツバラの猫道Blog

愛猫家ミュージシャン、ヒデキマツバラのキャットウォークブログ

6年もの切ない片想いに終止符が打たれた夜 〜オリジナルソング「こもれび (by和弥)」Part1 秘蔵エピソード〜 - The Story of A Broken Heart -

f:id:hidekimatsubara:20200711044646j:plain

 

ヒデキマツバラプロデュース作「こもれび」by和弥

ブログ記事にして以来「こもれび」を聴いてくれた読者の方々から、メール等で多くの反響をいただきました。

 

あたたかいレビューどうもありがとう!

和弥に成り代わりまして、御礼申し上げます<(_ _)>

 

ダントツに多かったのが「和弥さんのキレイな声に聴き入りました」というご感想。

「和弥さんは純粋な方なんですね」「歌詞を味わってるうちウルウル涙ぐみました」といったコメントも。

 

そこで今日は「こもれび」をもっと深く堪能していただくため、この歌が誕生するまでの秘蔵エピソードを余すところなく語ってしまいます!

(*歌詞及びプライベートな事柄の掲載について、すべて和弥本人の許諾を得ています)

 

 

一途な片想い

「こもれび」が誕生した背景には、和弥の一途な恋があった。

それは和弥が6年間も片想いした女の子。

 

出会いは19歳。

一目惚れだった。

 

大学の講義で知り合い、仲良くなった。

学科は違ったけれど、友達づきあいを続けた。

 

4年のキャンパスライフを含め、青春時代の6年間。

そのすべてを、和弥はひとつの片想いに捧げた。

 

お調子者じゃいられない

この世のものとは思えないほど美しい彼女。

まるで木洩れ陽の向こう側にいる、手の届かない天使だった。

 

お調子者で人づきあいが得意な和弥でさえ、彼女の前ではシドロモドロ。

自分でも何を話しているのかわからないほど舞い上がってしまう。

 

こんな具合だから、和弥の方から告白するなんて考えも及ばない。

それに、いざ告白したところで、玉砕して友達でいられなくなるのが怖かった。

 

遠回しの告白

出会って数年、他愛ないおしゃべりの中、彼女から訊かれた。

「ねぇ、好きな芸能人って誰?」

 

とっさに和弥は、彼女の名を口にした。

遠回しの告白だった。

 

「何ふざけてんの」

彼女はまともに取り合ってくれなかった。

 

抱腹絶倒の失態

彼女も同行していた留学先での出来事。

現地学生との交流の一環で、調理実習が催された。

 

和弥は肉を焼く係。

飲食店のバイト経験がある和弥には、お手のもの。

 

ところが、彼女を前に舞い上がった和弥は、何をどこで間違ったのか。

気がつけば、フライパンの上には炭化した肉が煙を上げていた(笑)

 

得意分野にもかかわらず、彼女の前で何たる失態!

 

一体どうやったらあそこまで徹底して黒焦げにできたものか!?

いまだ和弥の頭から消えないナゾである(笑)

 

3ヶ月に一度の幸せ

彼女との友情は、就職してからも続いた。 

依然として、告白する勇気はない。

 

でも3ヶ月に一度だけ、とっておきの楽しみがあった。

仕事終わりの彼女と合流して、二人きりでの外食。

 

和弥はその日のためだけに生きてるようなものだった。

食事が済み、彼女とバイバイしたら、3ヶ月先を待ちわびた。

 

壮絶なる一夜

そんな和弥のひたむきで空回りな恋は、昨年暮れ、唐突に砕け散る。

彼女に恋人ができたのだ。

 

「もう二人きりで会うことはできないから」

そう告げられた。

 

「好きだ! 出会った時からずっと」

幾度も喉元まで出かかった。

 

けれど、今更そう告げたところで何も始まらない。

全ては終わってしまったのだから。

 

6年間の一途な想いが断ち切られたその夜。

ショックのあまり、破滅的な考えが脳裏をよぎる。

「もう自分の命なんてどうでもいい」

 

帰途、立ち寄った店で手に取ったのはタンカレー(*ジンの一種)

自室に戻った和弥は、それをボトルごと煽(あお)った。

涙もタンカレーも、ごちゃ混ぜに。

 

ひと瓶あける頃、意識が飛んだ。

和弥はそのまま倒れこんだ。

 

(注) 大変危険です!くれぐれも真似しないでください!
うちにもタンカレーありますが、ストレートで飲むのはショットグラス程度の量でもキツイです!

 

翌朝

ひどい頭痛だった。

でも仕事、行かなきゃ。

 

その日、なぜか職場に詰め掛けてきたのは友人たち。

「良かったぁ、無事で」

「仕事に出て、大丈夫?」

 

口々に問われても、訳がわからない。

「なんで?」

 

「夕べ泣きながら電話してきたろ。尋常じゃなかったから」

そうだっけ? 全然記憶にない。

 

結局その後、和弥は身体機能にダメージを負っていることが判明。

すぐに通院して、現在では無事に快癒している。

 

ソングライティングへの道

失恋から2ヶ月。

生まれて初めて、和弥は詞を作った。

 

それをテレビ番組「探偵!ナイトスクープ」楽曲制作の企画に応募。

見事、採用されて番組制作が進むも、なぜか局側の都合で立ち消えに。

 

翌月、和弥は独力でメロディーをつける。

さらに2ヶ月後、それが僕に託されることになった。

 

忘れたいけど忘れないよ

こもれび(作詞・作曲/コリ和弥 編曲/ヒデキマツバラ)


こもれび

 

Ah きみの前じゃ

得意のおしゃべりも ままならないから

せめて ぼくの気持ちを 伝えるために

このうたを きみに贈るよ 

 

もし 僕が神なら

世界を滅ぼすかもしれない Mmm

変わらない笑顔 変わらないやさしさ

たったひとつだけ変わったのは

もう きみのとなりには

他の誰かが... いるってこと

 

はじめて会った衝撃は銃弾

世界から音と視線を奪い

知れば知るほど きみに惹かれて

いつものように からまわって

おこがましいのは百も承知

それでも贈りたい

モブからヒロインへラブソング

 

わすれたいよ それで前に進めるのなら

わすれないよ きみが溢れて輝いていた日々

何ひとつ持ってはいないぼくの

武器はこの気持ちだけ

 

いつか このうたに続きができたら

ハッピーエンドでおわって欲しい

I wanna make you mine

I wanna make you mine

 

さようならは できれば言いたくはないけど

ありがとうは 何万回でも言い足りなくて

何ひとつ持ってはいないぼくの

武器は ただこの気持ちだけ

Ah ありがと

ありがとう

 

「こもれび」制作関連記事

 

今月のライブ動画

夏目前! 新しいライブ動画アップしました。


SEVEN SEAS ヒデキマツバラ 〜七つの大海〜 by Hideki Matsubara