ヒデキマツバラの猫道Blog

音楽、マインドフルネス、それにユーモアを愛するネコ目線のキャットウォークブログ

深海の音楽絵画 - The sound of a picture in a sacred deep sea -

f:id:hidekimatsubara:20190630160433j:plain

ヒデキマツバラLIVE「Α⇄Ω」より

 

YouTubeにライブ動画をアップしました。

 「アクアダイブ」というオリジナル作品です。

 


AQUADIVE ヒデキマツバラ by Hideki Matsubara

 

 

AQUADIVE

人間が立ち入ることのできない深海の驚異と神秘。

それをシンセサイザーで視覚的に音像化したのが「アクアダイブ」です。

 

幕開けは、サンプリングされたアクアラングのSE音。

海底から立ち上る、あぶくに似たシークエンスフレーズ。

深海を回遊する巨大マンタのようなシンセパッド。

人智の及ばない海の秘密を物語るトリップホップなベース&ビート。

そして現実離れした異境の音世界で泳ぐスペイン風メロディー。

 

制作/発表したのは2004年の秋だから、もう15年前ですね。

公開したライブ映像は2014年春、2度目の再演時のものです。

 

エスノ・アンビエントの制作に取り組んで作った最初の記念作品。

クリエイティブにこだわって作っただけあって、オリジナル曲の中で個人的に最も気に入ってる楽曲です。

 

LA MER

アクアダイブ」制作のインスピレーション源になったのがサラ・ブライトマン

彼女が作詞した 「ラ・メール」という作品に触発されました。

 

「ラ・メール」は1993年に発表されたサラのアルバム「ダイヴ」収録作。

その大半は囁き声によるスポークンワード(語り口調)で構成された異色作。

とにかく歌詞がシュールで神秘的なんです!

拙訳ですが、ご紹介しますね。

 

 

ラ・メール

嵐の海原に 未知の古代哺乳類

ベルベットのエネルギーを放つこと

海中の仏陀の如し

 

深みに宿る精霊たちを 夜が支配したら

驚異なるクジラ陛下は 眠りにつく

 

あぁ 海よ

あなたはきらめき渡る

あぁ 海よ

壮麗なる青き世界

 

きらめき渡る海中に

聖域を探し求め

潮流は勢いを増して旅する

異郷者の領海を

 

かなたで踊るイルカは

水しぶきを上げて 滑りゆく

ほんの一瞬のうちに

 

あぁ 海よ

あなたはきらめき渡る

あぁ 海よ

壮麗なる青き世界

あぁ 海よ

 

訳詞/ヒデキマツバラ

 

 

いかがでしょう!

来るスピリチュアルの時代を先取りしたような深遠なる世界観。

特に惹かれるのが、サラ・ブライトマンの音楽全般に垣間見られる異国性(あるいは無国籍性)が遺憾なく発揮されている点です。

 

1997年に初めてこの曲を知り、僕はクリエイター魂を揺さぶられました。

特にガツンときた表現が「Like Buddha in the water(海中の仏陀の如し)」

水の中のブッダのごとくベルバットなパワーを発している海の王者クジラの姿を描き出したサラ。

 

いつか絶対シンセサイザーを駆使して、この歌詞を音楽絵画に仕上げたい!

そんな想いを強く抱いて、自分の楽曲制作能力が熟すのを待つこと7年。

そうして完成したのが「アクアダイブ」でした。

 

異郷の地(この曲の場合はクジラの領海)への果てない憧れ。

そしてアウトサイダー(よそ者、異邦人)としての自覚。

僕の血の中には、その両者がせめぎあっています。

おそらくサラ・ブライトマン自身、そうなのだと思います。

だから僕は彼女の音楽性や世界観に惹かれてならないのでしょう。

 

ONE NIGHT IN EDEN

さて、この「ラ・メール」という作品、サラのステージキャリアの中では、長く日の目を見ることがありませんでした。

それが劇的な形で披露されたのは、1999年の「ワン・ナイト・イン・エデン」ツアー。

こちらがそうです。

 


Sarah Brightman La mer live.mp4

 

その後のサラのライブに欠かせないスペクタクル演出となった空中浮遊。

それを初めて披露した作品こそ「ラ・メール」だったのです。

 

空中浮遊の演出だけでも興奮ものなのに、マニアックなサラのファンしか知り得ない「ラ・メール」がコンサートプログラムに組み込まれたことは二重の興奮でした!

 

幻想的な海中をイメージしながら「ラ・メール」の世界観を舞台で展開したサラ。

これを目にした若き日の僕は、一生サラのファンでいることを誓ったのでした。

 

そんな自分が一番好きなサラのアルバムはもちろん「ラ・メール」も収録された「ダイヴ」(1993年作品)

 

f:id:hidekimatsubara:20190701001103j:plain

 

この22年間、毎年夏が来るたびに僕の日常のサウンドトラックになっています。

ちょうど今日から7月に入ったことだし、23年目の今年もそろそろですね^^

 

いずれ機会があれば「ダイヴ」のアルバムレビューなんかも書いていきたいです♪

それでは本日はこの辺で。

 

いつもサポートありがとうございます。
ブログランキングに参加しています。
下の【ミュージシャン】ボタンをポチッとお願いします。

にほんブログ村 音楽ブログ ミュージシャンへ
にほんブログ村 

 

ミュージックハウス美美の環 presents
HAPPY SUNDAYS カクテルパーティー
PACIFICA 〜パシフィカ〜

f:id:hidekimatsubara:20190619224056j:plain

【Date】2019-07-21(Sun)14:00 - 16:00

【Place】Miminowa Studio(広島市中区鶴見町2-24-401)

【Admission】¥2500(with Drink & Finger Foods)要予約 SOLD OUT!

【Performance】DJヒデキマツバラ、MAYUMI、コンスタンツェ、SAM、Eseniya

【Contact】info@miminowa.com

 

ミュージックハウス美美の環 presents
HAPPY SUNDAYS カクテルパーティー
ETERNAL SUMMER エターナル・サマー

f:id:hidekimatsubara:20190627201838j:plain

【Date】2019-08-18(Sun)14:00 - 16:00

【Place】Miminowa Studio(広島市中区鶴見町2-24-401)

【Admission】¥2500(with Drink & Finger Foods)要予約

【Performance】DJヒデキマツバラ、MAYUMI、コンスタンツェ、SAM

【Contact】info@miminowa.com