ヒデキマツバラの猫道Blog

愛猫家ミュージシャン、ヒデキマツバラの猫道(キャットウォーク)ブログ

僕たちは星のかけら 〜オリジナル曲「PLANET EARTH」制作秘話〜 - Made of Stars -

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心の耳 - The Calling -

「なんだか久しぶりにいい本を読んだようで、感動しました」

そんな反響が寄せられ、前回の投稿記事は大好評でした。

 

こちらが前回記事

 

これを執筆する際、ちょっとしたドラマが。

 

もとは一人称で書き上げた記事でした。

レッスンが始まる前に投稿しようと読み返していたところ、心の耳にこんな声が聞こえてきたのです。

「話法を変えて書いてみたら?」

 

つまり一人称で主観的に書くのではなく、三人称で客観的に書いてはどうかと。

そのアイディアにすっかり魅せられた僕は、投稿を中止。

仕事を終えてから、改めて書き直すことにしたのです。

 

そんな日に限って、イレギュラーな用件が重なるのはなぜでしょうね^^;

レッスンやオンライン会議に続いて、予期せぬ長電話に、急な書類作成 etc

すべてを終えたら、時計の針は22時半を回っていました。

 

鉄は熱いうちに打て!

日をまたぐと、旬を逃してしまう。

夕食も取らぬまま、ブログに向かいます。

 

至福の時でした。

原石に磨きをかけて、宝石の輝きを手にするがごとく。

アイディアと創造性を走らせながら、夢中で全文を書き直しました。

 

こうして誕生したのが、お読みいただいた完成記事。

エピソードひとつひとつに物語性が加わり、奥行きある味わいが生まれました。

だから書くことって面白い!

 

さて今日は、前回記事でクライマックスに登場したオリジナル曲「プラネット・アース」制作秘話について書いていきます。 

引き続き、三人称で^^

 

僕たちは星のかけらでできている - We All Are Made of Stars -

 
PLANET EARTH ヒデキマツバラ by Hideki Matsubara

 

1998年でした。

NHKの宇宙特別番組から、思いもよらない言葉が届きます。

 

「人間は星のかけらでできている」

つまり人間の体と星の構成要素は同じだというのです。

 

彼は感動して、打ち震えました。

これをテーマに曲を作ろう!

 

コンセプトは、150億年の広がりをもつ宇宙と、地球に存在する人類との深いかかわり。

星々の誕生と死を通じて、様々な物質を作り出してきた宇宙。

そんな150億年という宇宙の進化によって、人間の体を構成する元素も、星の内部で創られてきた。

そう、一人一人の人間の存在は、宇宙の歴史によって支えられてきた。

それを賛美する曲を作ろう!

 

作曲家になる夢と、天文博士になる夢。

その両方を叶えたくて、宇宙をテーマに音楽づくりすることを選んだ彼。

そんな彼にふさわしい題材でした。

 

バスルームの流星雨 - Shooting Stars at Bathroom -

メロディーは流れ星と同じ。

いつ降ってくるかわかりません。

 

人と対話している時でさえ、生まれたての旋律が彼の心の耳に響きます。

そんな時の彼は、五線紙を取り出すのももどかしく。

手近のペンと紙をひったくり、5本の線を書きなぐっては、旋律を音符に落とし込んでいきます。

 

そんな彼でさえ、よもやこんなことがあろうなんて予期していませんでした。

身ぐるみはいでシャワーを浴びた途端、メロディーが生まれてくるなんて!

 

彼は慌てました。

そこにはペンどころか、紙すらありません。

 

彼は考えました。

バスルームから駆け出して、マイルームのペンと紙に飛びつこうか。

 

彼が考えを巡らす間にも、流星雨は自由奔放に次々と流れ出ていきます。

このままでは、せっかくのメロディーも忘却の彼方。

 

浴室から出たとして、濡れた体を拭くどころか、バスタオルを手に取る隙さえないでしょう。

あぁ、床一面を濡らしながら、素っ裸の息子が浴室から飛び出してきたら、彼の母親は一体どんな顔をすることか!

 

そこで彼は無用な騒動を避けるべく、苦肉の索を講じました。

水滴のついたバスルームの壁のタイルを、五線譜がわりにメモし始めたのです!

 

すべてを書き留めた彼は、やっと体を拭いてバスタオルを腰に巻くと、マイルームからペンと紙を持ってきました。

さて、彼の苦難はこれで終わったわけではありません。

次に彼が着手したのは、バスルームで刻々と滲んで広がっていく音符メモの解読作業だったのでした。。。ゴ〜ン。

 

水の惑星 - Raindrops Keep Fallin' On My Head -

こうして彼が手に入れた流れ星は「プラネット・アース」と名付けられました。

大地を感じさせるミドルテンポのグランドビートをまとって。

 

さて、その頃の彼は「スタジオUD」に出入りしていました。

当時、広島では名の知れたダンススタジオで、紅白歌合戦に出演するほどの実力派インストラクター揃いでした。

 

その日も、彼はみっちり1時間半ほどファンクのレッスンを受けました。

全身の筋肉と関節を酷使して、ヘトヘトです。

 

どんより曇った梅雨空の帰り道、煙った川土手を自転車で疾走していく彼。

汗ばんだ体に吹き付ける風が爽快です。

 

その時でした。

空から雨粒がパラリパラリ、火照った彼の体を濡らしていきます。

 

あぁ、それはどんなに気持ちの良い恵みだったことでしょう。

彼はますますしぶきを上げながら、自転車の速度をアップしていきます。

 

自転車の速度が増すほど、向かい風は強まり、雨粒が全身を打ちます。

ダンスレッスンの充実感と相まって、彼は幸せな気分でいっぱいでした。

 

その時、彼の心の耳に聞こえてきたのです。

「プラネット・アース」の旋律とトランスとを融合させたサウンドが。

 

帰宅するなり、彼はトランスバージョンの制作に取り組みました。

シンセサイザーの最新名器、ローランドXP-80を手に入れたばかりの彼は、水を得た魚も同然。

彼がずっと憧れて続けたトランスサウンドを、ついに自分の作品で実現させた瞬間でした。

 

こうしてバスルームから梅雨空の川土手まで、水も滴る「プラネット・アース」は、水の惑星「地球」を賛美する彼の代表作品になったのです。

そこには宇宙が生み出した星のかけらたちが織りなすメロディと躍動感が宿っていました。

 

 

◾️ヒデキマツバラ音源作品◾️

変拍子で奏でる 航空機シリーズ第3弾オリジナル曲「テイクオフ」✈️✈️✈️


TAKE OFF ヒデキマツバラ by Hideki Matsubara

 

◾️今月のライブ動画◾️

美美の環オリジナルミュージカル「ギリシア神話」エンディングテーマ曲

亡くなった母との共作です✨


バラの谷エンナ(ミュージカル「ギリシア神話 〜デメテルとペルセポネ〜」より)ミュージックハウス美美の環/松原リディア美江/ヒデキマツバラ