ヒデキマツバラの猫道Blog

愛猫家ミュージシャン、ヒデキマツバラのキャットウォークブログ

黒猫マックのことを歌った童謡『けいとだま』 〜想い出の黒猫マック(第3夜)〜 - Song of Black Cat Mac -

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4本足とも招き猫のマックです(笑)

 

4年前の秋、生まれて初めて作った童謡があります。

黒猫マックのことを歌った『けいとだま』

明日のクリスマスLIVEで、弾き語りします。

 

想い出の黒猫マック(第1夜)

想い出の黒猫マック(第2夜)

 

 

コロコロ黒猫マック

けいとだま

作詞・作曲・編曲/ヒデキマツバラ

 

けいとだま コロコロ コロリ

ほどけたら つぶらなひとみ

とんで はねて でんぐりがえり

けいとだまが ニャンとないた

 

ふしぎだね パタパタ ことり

あおぞらで なかよしこよし

ボクに はね あればいいのに

けいとだまの しっぽがゆれる

 

ひざこぞう ねんねんころり

ゆめみます あの子のことを

あした また あえるといいな

けいとだまが ねいきをたてた

 

黒猫マックの愉快な日常

子猫時代のマックは、まるで毛糸玉でした。

床で、ベランダで、絨毯で、コロコロころり。

 

愉快に跳ね回っていたと思いきや、つぶらな瞳で僕を見上げるマック。

その愛らしいこと。

 

マックは、不思議そうに空を眺める子でした。

何かあるのかな?

僕も見上げれてみれば、そこには楽しげに追いかけっこしている鳥たちの姿。

そっか、マックも一緒にお空で遊びたいんだね。

 

そんなマックにふさわしいお友だちができました。

そう、カラスのカー子です。

いつもベランダに飛んで来ては、マックと朝のご挨拶、そして午後のご挨拶。

ハタで見ていて、微笑まずにはいられない一幕です。

 

マックの寝床は、僕のヒザの上でした。

スースー寝息を立てるマックの寝姿ときたら息子同然。

 

きっとお空の友達のことを思いながら、眠っているのでしょう。

明日また会えるといいな、なんて思いながら。

 

童謡に暗示される悲劇

童謡は、子供でも歌えるよう、愛らしくシンプルな言葉が並んでいるものです。

素朴で汚れない童謡は、聞く者をほっこりさせますね。

 

ところが童謡は、現実離れなことを歌っているとは限りません。

むしろ、完膚なきまでの現実感がそこにあります。

 

深読みしていくほど、まったく真逆のもの──憂い、悲哀、悲劇、喪失感、そして死──さえ暗示させます。

『しゃぼんだま』に代表されるように、人智でどうにもならない運命のようなものを秘めている。

それが童謡なのです。

 

黒猫マックの悲劇

『けいとだま』で僕が初めて童謡を創作したのには、わけがあります。

かわいい黒猫マックの日常を描きたかったからではありません。

マックと死に別れるようなことになる前に、マックの生き生きした姿を歌に焼きつけておきたかったから。。。

 

マックが前の飼い主からひどい虐待を受けて、後遺症が残るほどの障害を負ったことは、過去記事で触れたとおりです。

 

 

それを知った上で『けいとだま』を読んでいただければ、視点が180度変わってしまうことでしょう。

 

そんなマックが、元気にでんぐり返りをして、うっとりお空を見上げ、お友達ができ、安らかにスースカと寝息を立てている。

障害だらけの小さな命が、健気に明るく毎日を生きている。

これほど涙を誘う光景があるでしょうか。

 

命の灯火

万年鼻炎持ちだったマックは、晩秋の夜が巡ってくるたび、喘息のような発作に度々見舞われていました。

僕自身、長年喘息を患って来ましたから、どれほど苦しいか身をもって知っています。

 

そんな僕に『けいとだま』を作らせるきっかけになった出来事があります。

マックが我が家にやって来て、3度目の秋。

その年、マックの発作は特にひどいものでした。

 

まだ小さなマックが、生と死の境で苦しんでいます。

ゼーゼーと部屋中に響き渡るマックの呼吸音。

 

僕や母にできることと言ったら、部屋を暖かくして、マックの体を撫でながら見守ることだけ。

できるなら変わってあげたいと、どれほど思ったことか。

 

マックはひと呼吸ひと呼吸、全身で息をしていました。

その呼吸は、今にも止まってしまいそうです。

 

もうこのままマックとお別れになるかもしれない。

だったらせめて、この愛らしいマックが生きた証を歌にしておかなきゃ。

 

明日また会えるといいな

この歌で一番思い入れを持って作詞したのが「あした また あえるといいな」

この部分は3通りの視点で作りました。

つまり3通りの解釈ができます。

 

マックの視点

眠りについたマックが、明日もカラスのカー子と会えることを願っている、という文字通りの解釈です。

「明日また会えたらいいな」と楽しみにしているわけですね。

日常のほんの一コマ。

 

運命の視点

運命には「絶対」という確実性がありません。

ひょっとしたら明日、カラスのカー子はやってこない可能性だってあります。

 

「明日また会えるといいな」=「明日また会えるかな?」

とちょっぴり不安な気持ちに解釈できます。

 

僕の視点

マックを息子同然に思っている僕ならではの視点です。

前者ふたつとも【あの子=カー子】でしたが、ここでは【あの子=マック】になります。

 

マックが喘息の発作を起こして死に直面しているさ中だとしたら?

「明日また会えるといいな」=「これでもう二度と会えないかもしれない」

という壮絶な悲しみと危機感がにじみ出ます。

そうなると、日常の一コマどころか「マックが寝息を立ててそばにいること自体が、天から与えられたギフト」に等しいもの。

 

同じ歌詞でも、解釈次第で全然違った歌になりますね。

微笑ましい歌が、一転して心の叫びへ。

そんなわけで、愛らしいマックの日常を歌った童謡なんですが、僕が自分の視点で歌ってしまうと、涙がポロポロ止まらなくなって歌えません(T_T)

 

ちなみにマックの発作ですが、その後、我が家で暮らすうち徐々に治まって克服できたのは幸いでした。

 

今月、マックはまだ若くして心臓の病で急逝しました。

火葬前日、マックの亡骸を前に『けいとだま』を弾き語りしてあげました。

その時に巻き起こった奇跡のエピソードは、いずれまた改めて。

 

もうマックに会うことはできません。

けれど、明日のクリスマスライブでは、お空に旅立ったばかりのマックとチロが、会場で聴いてくれてるつもりで歌ってあげようと思います。

 

ヒデキマツバラ presents クリスマスパーティー2021

HOMECOMING ホームカミング

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【Date】2021-12-25 (土) 14:00-17:00

【Place】美美の環スタジオ

【Contents】ヒデキマツバラLIVE、ゲーム大会 etc 

【Food/Drink】豪華洋風オードブル、クリスマスケーキ、フリードリンク(シャンパン、カクテル、ソフトドリンク)をご用意しています

【Dress Code】クリスマスカラーまたはネコ関連のファッションアイテムを着用の上ご来場くださいね^^

【Entrance】3850円(限定10名)おみやげ付

【Reservation】ご予約・お問い合わせはコチラから。LINE等でもOKです

 

◼︎クリスマスコンサート2021『HOMECONING』テーマ曲◼︎

 

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◾️ヒデキマツバラLIVE動画◾️
相次いで亡くなった愛猫たちに捧げる『弦楽のためのアダージョ』☦️

 

◾️ヒデキマツバラLIVE動画◾️
世界中のソフィー/ソフィアという名から生まれた哀愁トランス「ソフィー」❄️



◾️ヒデキマツバラオリジナル音源◾️
ワインを傾けながら聴いていただきたいジャズスタンダード調の「スカーレット」🍷