ヒデキマツバラの猫道Blog

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レイニーボーイの反乱 〜オリジナルソング『Rainy Boy, Sunshine Girl』制作秘話〜 - Revolt Against Songwriter -

 

まさか完成間近になって、歌の中の主人公が僕に反乱をおこすなんて!

オリジナルソング「レイニーボーイ・サンシャインガール」制作秘話、前回の続きです。

 

 

前回記事はこちら

 

キューバダイバー級の雨男

RAINY BOY, SUNSHINE GIRL

作詞・作曲・編曲/ヒデキマツバラ  

 

にわか雨に降られては

雨やどりする間もなく

水もしたたる男ぶり

まるでスキューバ帰り  

 

手の届かない君は

僕の気も知らず キラキラ

まぶしくて 手をかざした  

 

Rainy Boy & Sunshine Girl

潜っては 息を切らし

I’m your rainy boy

And you’re my sunshine girl  

 

Rainy Boy & Sunshine Girl

浮かび上がる アワを喰って

I’m your rainy boy

And you’re my sunshine girl

Wow wow wow  

 

アクアリウム泳ぐ魚

待ってばかりの僕だった

ゆらゆら 尾びれ揺らして

ガラス越し 見つめる  

 

気圧配置は荒れ模様

停滞する前線

打ち砕く 胸のトビラ  

 

Rainy Boy & Sunshine Girl

熱帯性に目覚める

I’m your rainy boy

And you’re my sunshine girl  

 

Rainy Boy & Sunshine Girl

進め 濡れたハート抱いて

I’m your rainy boy

And you’re my sunshine girl

Wow wow wow  

 

Rainy boy, rainy boy, sunshine girl, sunshine girl

Rainy boy, rainy boy, sunshine girl, sunshine girl

Rainy boy, rainy boy, sunshine girl, sunshine girl

Rainy boy, rainy boy, sunshine girl, sunshine girl  

 

Rainy Boy & Sunshine Girl

行方知れずに堕ちる恋

I’m your rainy boy

And you’re my sunshine girl  

 

Rainy Boy & Sunshine Girl

甘酸っぱくて 塩辛い

I’m your rainy boy

And you’re my sunshine girl

Wow wow wow  

 

Rainy boy, rainy boy, sunshine girl, sunshine girl

Rainy boy, rainy boy, sunshine girl, sunshine girl

Rainy boy, rainy boy, sunshine girl, sunshine girl

Rainy boy, rainy boy, sunshine girl, sunshine girl

 

絵になる最強イケメンDK

連作『アクアボーイ』シリーズ曲の主人公モデルは、メンズヘア雑誌に登場するサロンモデルさん達でした。

誌面をパラパラめくっていると、<モデルさんの雰囲気>+<美容師さんによるヘア&ファッションスタイリング>+<カメラマンや雑誌編集者のデザイン性>とが三位一体となって、頭の中に真新しいストーリーが浮かんでくるのですよ。

 

例外だったのが、アクアボーイ最終作となった本作で。

主人公のモデルにしたのは、僕の友達でした^^

以前、深作健太監督の映画に出演した際、仲良くなったDK(=男子高校生)です。

まるでファッションモデルのように高身長で見目麗しい彼は、動いても止まっても何をしても、その立ち振る舞いが絵になる人でした。

 

そんな彼が、もし片想いをするとしたら、どんなストーリーが生まれてくるだろう?

そこに着眼することから、この歌の制作がスタートしました。

 

サンシャインガールをめぐる三角関係

こうして到達したコンセプトは「カリフォルニア・ガールに片想いする雨男」

そこからストーリー設定が次々と生まれてきます。

 

主人公レイニーボーイが片想いしているのは、サンシャインガール。

でも彼女には、すでにお相手がいる。

よりによって、それがレイニーボーイの友人。

 

愛情と友情の板挟みに陥るレイニーボーイ。

彼女と結ばれるには、カップルが破局してくれるまで待つほかない。

 

が、物語の結末で主人公は決意する。

友情を優先して、この恋を諦めよう。

 

そんな彼の姿を「アクアリウムの水槽の中から、陽光あふれる外の世界に憧れる熱帯魚」に例えたわけです。

 

埋まらなかった歌詞

最後の最後まで、歌詞の埋まらなかった箇所がありました。

2番サビ前半、そこの日本語詞が11文字ほど空白のまま。

 

楽曲が盛り上がるサビだから、当たり障りない言葉を乗せて濁すわけにはいきません。

主人公の明確な意志を投影した、強度のある言葉を選ぶ必要があります。

 

楽曲を披露する日が刻一刻と近づきました。

あぁ、音楽の女神ミューズさま、僕をお助けください!

 

レイニーボーイの反乱

出し抜けに降ってきた言葉がありました。

「熱帯性に目覚める」

 

闘争心をむき出しにした、強さのある11文字でした。

これでパンチの効いた歌になるのは確実です。

 

でも、待てよ。

「熱帯性に目覚める」=「波風立てない温帯性から脱する」ということだから。。。

つまりレイニーボーイは友情を捨て、真っ向から三角関係に挑み、彼女を略奪することを決意したのか!?

 

11文字で完成するはずだったのに、これで物語の結末が覆(くつがえ)されてしまいました!

それに伴って、2番以降の歌詞まで作り換えなくてはなりません。。。∑(゚Д゚)

 

すかさず僕の頭の中で、レイニーボーイが語りかけてきます。

「オレが恋敵と戦わずして諦めるとでも思ったのかよ。アンタ、しくじったな」

 

ピンときました。

レイニーボーイが反乱を起こしたんだ!と。

(続く)

 

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