ヒデキマツバラの猫道Blog

愛猫家ミュージシャン、ヒデキマツバラの猫道(キャットウォーク)ブログ

ジャズスタンダードの名曲『Fever』全歌詞を訳してみました - What A Lovely Way to Burn -

Happy Halloween Live 2019にてFEVERをパフォーム(Photo by Mish Vampiro)

 

ハロウィンFEVER

今夜はハロウィンナイト🎃

妖精伝説の発祥の地でもあるアイルランドの大晦日にあたる行事ですね。

 

僕のハロウィンLIVEから、ライブ動画を公開しました。

不思議の国のアリス」冒頭に登場するホワイトラビットのコスプレでパフォームしたのは、ジャズスタンダードの名曲『フィーバー』

 

 

サウンドは、マドンナによるカバーバージョンを完コピ(=楽譜なしで全サウンドを耳だけで聞き取り再現)した上で、自分流に編曲を施しました。

ローランドのシンセサイザーXP-80を全面的に使用して、骨太な重量感のあるエレクトロハウスに仕立ててます。

 

FEVERを歌い尽くせ

FEVERという作品は、歌うシンガーによって歌詞の言い回しが異なる上、短く2〜3分に端折(はしょ)ってあります。

思うに、ライブで歌うには歌詞が多すぎて覚えきれない、、、というのが本音なのかもしれませんね(笑)

 

でも、どの歌詞もすごくクリエイティブで素晴らしいので、僕はFEVERのすべてを歌い尽くしたい!

そう思って、全歌詞を網羅して歌うことにチャレンジしたのが先のライブ動画なんです。

 

歌詞の大半ではマドンナver.を採用しつつ、終盤でペギー・リーver.の歌詞を織り込んだところ、5分もの大作に!

その全貌がこちらです。

 

FEVER

You give me

You give me fever

 

Never know how much I love you

Never know how much I care

When you put your arms around me

I get a fever that's so hard to bear

 

Listen to me baby

Hear every word I say

No one can love you the way I do

‘Cause they don't know how to love you my way

 

You give me fever

When you kiss me

Fever when you hold me tight

Fever in the morning

Fever all through the night

 

Sun lights up the daytime

Moon lights up the night

My eyes light up when you call my name

‘Cause I know you're gonna treat me right

 

Bless my soul I love you

Take this heart away

Take these arms I'll never use

And just believe in what my lips have to say

 

You give me fever

When you kiss me

Fever when you hold me tight

Fever in the morning

Fever all through the night

 

Everybody's got the fever

That is something you should know

Fever isn't such a new scene

Fever started long ago

You give me fever

 

You give me fever

When you kiss me

Fever when you hold me tight

Fever in the morning

Fever all through the night

 

Romeo loved Juliet

Juliet, she felt the same

When he put his arms around her

He said, Julie baby, you're my flame

 

Thou giveth fever

When we kisseth

Fever with thy flaming youth

Fever, I'm afire

Fever, yeah I burn, forsooth

 

Captain Smith and Pocahontas

Had a very mad affair

When her daddy tried to kill him

She said, "Daddy, oh, don't you dare"

 

He gives me fever

With his kisses

Fever when he holds me tight

Fever, I'm his Missus

So, Daddy, won't you treat him right

 

Now you've listened to my story

Here's the point that I have made

Chicks were born to give you fever

Be it Fahrenheit or Centigrade

 

They give you fever

When you kiss them

Fever, if you live and learn

Fever, ’til you sizzle

What a lovely way to burn

What a lovely way to burn

 

作詞・作曲/エディー・クーレー & オーティス・ブラックウェル

補作詞/マドンナ

編曲/ヒデキマツバラ

 

大好きな歌なので、歌詞を全て覚えるのは苦になりませんでした^^

英語の歌は、言葉の持つリズムと音楽との一体感が見事で、歌っているとまるで遊園地を駆け巡っているかのようなスリルと快感を覚えるんですよ。

 

男性視点で訳したFEVER

FEVERという歌は、どんな内容なのでしょう?

さっそく歌詞をすべて訳してみることにしましょう。

アメリカのショービズ黄金期作品だということもあり、古いハリウッド映画のようにエレガントな味わいある言葉を選んでみました^^

 

【対訳1】

熱に浮かされるのは

貴女のせいだよ

 

どれほど貴女を愛してるのだろう

どれほど貴女に焦がれてるのだろう

その腕に包まれたら

熱に浮かされて 僕には耐えきれない

 

耳を貸して ベイビー

僕の言うことを一言も漏らさずに

貴女をこんな風に愛せる奴なんていやしない

なぜって 僕しか知らない愛し方の秘訣があるんだ

 

熱に浮かされるのは 貴女にキスされたせい

熱に浮かされるのは 貴女に抱きしめられたせい

朝っぱらから 熱に浮かされ

夜半じゅう 熱に浮かされる

 

太陽に照らされた白昼みたいに

月が灯された夜の帳みたいに

貴女から名を呼ばれるたび きらめく僕の瞳

だって 貴女が尽くしてくれようとしてるから

 

なんてことだ! これほど貴女を愛するなんて

僕のハートを奪い取っておくれ

もう無用の長物であるこの両腕をとって

ただ僕の唇から流れ出る言葉を信じて欲しい

 

熱に浮かされるのは 貴女にキスされたせい

熱に浮かされるのは 貴女に抱きしめられたせい

朝っぱらから 熱に浮かされ

夜半じゅう 熱に浮かされ

 

恋人たちは誰も皆 熱に浮かされるってこと

貴女も知っておいたほうがいい

それは目新しい光景ではなく

大昔からの産物だから

熱に浮かされるのは 貴女のせい

 

熱に浮かされるのは

貴女のせいだよ

 

熱に浮かされるのは 貴女にキスされたせい

熱に浮かされるのは 貴女に抱きしめられたせい

朝っぱらから 熱に浮かされ

夜半じゅう 熱に浮かされ

 

ロミオはジュリエットを愛した

ジュリエットも同じく 恋に溺れた

彼女に腕を回しながら ロミオは言った

「ジュリエット、我が炎よ

 汝(なんじ)から熱を移されたし

 接吻を交わせば 汝の滾(たぎ)る若さに 熱を移され

  私は燃え上がる

  あぁ 私は芯から火照りゆく」

 

スミス船長とポカホンタスに至っては 狂気の沙汰だった

彼女の父親が船長を殺そうとしたその時 彼女は言った

「パパ そんなひどいことやめて

 彼にキスされると 熱に浮かされる

 彼に抱きしめられると 熱に浮かされる

 私 彼の伴侶になったの

 だから彼のことを大切にしてちょうだい」

 

さてと こうしてご婦人方に聞いてもらった物語で

僕の言わんとすることは つまり

若いツバメが続々と生まれては ご婦人方に情熱を感染させてしまうってこと

華氏℉であれ 摂氏℃であれ

 

ツバメにキスするたび ご婦人方は熱に浮かされてしまうものなんだ

もし貴女たちもそんな経験をして ジュージュー焼けるまで恋焦がれるのなら

なんて素敵な燃え方なんだろう!

なんてキレイな恋の炎だろう!

 

対訳/ヒデキマツバラ

 

*chicks(チックス)とは「ひよっこ(=男性をたぶらかす若い女性)」のことですが、文脈上「ツバメ(=女性をたぶらかす若い男性)」と意訳しました^^

 

女性視点で訳したFEVER

この歌の醍醐味は、単なるラブソングにとどまらず「ロミオ&ジュリエット」「ポカホンタス」といった物語のストーリーテリングを重ねているところにあるのでしょう。

そんなFEVERをカバーするのは、圧倒的に女性シンガー多し!

そこで今度は、女性視点で訳してみましょう。

 

【対訳2】

熱に浮かされるのは

貴方のせいね

 

どれほど貴方を愛してるのだろう

どれほど貴方に焦がれてるのだろう

その腕に包まれたら

熱に浮かされて 私には耐えきれない

 

耳を貸して ベイビー

私の言うことを一言も漏らさずに

貴方をこんな風に愛せる女なんていやしない

なぜって 私しか知らない愛し方の秘訣があるの

 

熱に浮かされるのは 貴方にキスされたせい

熱に浮かされるのは 貴方に抱きしめられたせい

朝っぱらから 熱に浮かされ

夜半じゅう 熱に浮かされる

 

太陽に照らされた白昼みたいに

月が灯された夜の帳みたいに

貴方から名を呼ばれるたび きらめく私の瞳

だって 貴方が尽くしてくれようとしてるから

 

なんてことでしょう! これほど貴方を愛するなんて

私のハートを奪い取ってちょうだい

もう無用の長物であるこの両腕をとって

ただ私の唇から流れ出る言葉を信じて欲しいの

 

熱に浮かされるのは 貴方にキスされたせい

熱に浮かされるのは 貴方に抱きしめられたせい

朝っぱらから 熱に浮かされ

夜半じゅう 熱に浮かされ

 

恋人たちは誰も皆 熱に浮かされるってこと

貴方も知っておいたほうがいいわ

それは目新しい光景ではなく

大昔からの産物だから

熱に浮かされるのは 貴方のせい

 

熱に浮かされるのは

貴方のせいよ

 

熱に浮かされるのは 貴方にキスされたせい

熱に浮かされるのは 貴方に抱きしめられたせい

朝っぱらから 熱に浮かされ

夜半じゅう 熱に浮かされ

 

ロミオはジュリエットを愛した

ジュリエットも同じく 恋に溺れた

彼女に腕を回しながら ロミオは言った

「ジュリエット、我が炎よ

 汝(なんじ)から熱を移されたし

 接吻を交わせば 汝の滾(たぎ)る若さに 熱を移され

  私は燃え上がる

  あぁ 私は芯から火照りゆく」

 

スミス船長とポカホンタスに至っては 狂気の沙汰だった

彼女の父親が船長を殺そうとしたその時 彼女は言った

「パパ そんなひどいことやめて

 彼にキスされると 熱に浮かされる

 彼に抱きしめられると 熱に浮かされる

 私 彼の伴侶になったの

 だから彼のことを大切にしてちょうだい」

 

さてと こうして殿方に聞いてもらった物語で

私の言わんとすることは つまり

ひよっこが続々と生まれては 殿方に情熱を感染させてしまうってこと

華氏℉であれ 摂氏℃であれ

 

ひよっこにキスするたび 殿方は熱に浮かされてしまうものなの

もし殿方もそんな経験をして ジュージュー焼けるまで恋焦がれるのなら

なんて素敵な燃え方なんでしょう!

なんてキレイな恋の炎なんでしょう!

 

対訳/ヒデキマツバラ

 

女性視点だと、また新たな味わいや発見がありましたか?

 

このところ朝晩、冷え込んできました。

ぜひFEVERを聴きながら、ホットな秋の夜長をお過ごしくださいね^^

 

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