ヒデキマツバラの猫道Blog

音楽、マインドフルネス、それにユーモアを愛するネコ目線のキャットウォークブログ

片目の愛猫ミニを襲った網膜剥離 〜小さな小さな吐息〜 - Too Blind To See It -

亡き母のお手製クッションをベッド代わりに ご満悦のミニ嬢ちゃん

 

愛猫ミニが、まだノラネコだった子猫時代のこと。

右目が細菌に感染して弱っていたところを、僕の妹が保護して病院へ連れて行きました。

こうして大手術の末、ミニは一命を取り留めた代償として、右目を失ったのです。

 

あれから18年。

ミニの左目まで見えなくなっていることが発覚してしまい。。。

 

愛猫ミニの闘病記2022 

 

 

増えてゆく水溜り

秋めいた朝でした。

カーテンを開けようとしてネコ部屋に入ると、小さな水溜りが目につきます。

 

何でしょう?

ミニが粗相でも?

拭き取ってみたところ、臭いはしません。

 

前の晩、ミニの飲み水を取り替えようとして、僕がこぼしたのでしょうか?

それきり深く考えずにいました。

 

ところが翌朝、ネコ部屋に入ってびっくり。

水溜りがいくつも出来上がってるではありませんか!

 

ネコ部屋だけではありません。

玄関の傘立て周辺も濡れています。

 

首を傾げながら、玄関のお掃除。

するとミニがネコ部屋からフラフラ出てきて、玄関先におしっこを始めたではありませんか。

「こら、ミニ〜!!!」

 

そんなことがあった矢先でした。

前回記事の最後に書いた出来事が起きたのは。

 

ネコの網膜剥離って治せるの!?

ネコの目というものは、昼間、三日月のように細くなります。

ところがミニの目を観察すると、明るい光の中でもずっとまん丸いままではありませんか。

 

ヨタヨタした頼りない足取り。

どうやら、僕の姿さえ見えていないようです。

 

よりによって、片目のミニが失明!?

泣き出したい気持ちで、動物病院へ駆け込みました。

 

すると、目の奥にある網膜が剥がれてしまっていることが判明!

眼底で出血もしているようです。

 

先生、なぜ、こんなことになってしまったのでしょう?

「おそらく、甲状腺機能亢進症による症状のひとつでしょう」

 

網膜剥離って治療しようがないんじゃあ。。。

「高血圧の薬を出しますから、それを飲ませてください」

 

え、高血圧の薬が網膜に効くんですか!?

「剥離の原因が甲状腺による血圧異常だと思われますので。薬を飲ませて経過を見ることにしましょう」

 

投薬、投薬、また投薬

こうして処方された高血圧の薬。

大きさは、わずかゴマ粒ほど。

これが小さすぎて、手で掴むにも、ミニの口へ投薬するにもひと苦労^^;

 

それにしても、また薬が増えたなぁ。。。

1日の投薬量がこちら。

 

甲状腺の薬を半錠

・関節鼠のサプリメントを1つ。大きすぎるので、半分に割ったものを2回に分けて投薬

 

甲状腺の薬を半錠

・高血圧の薬

・点滴を150mlほど皮下注射

 

口の中に投薬するだけでも1日5回!

前回記事に書いた合言葉「おくすりポンちゃん」を唱えても、全てうまく飲みきるまで10回以上トライしなくてはいけない毎日です。

健康的な老猫ライフのためとはいえ、小さなお口のミニにとって過酷なことには違いありません。

 

バリケード

視力を失ったミニは、ますます粗相をするようになりました。

こうなっては仕方ありません。

家中を自由に行き来できないよう、ネコ部屋に閉じ込めた上、寝床をネコトイレで囲うことにしました。

 

つい近年まで多頭飼いしていたので、屋根付きトイレなら3個あります。

それを全て駆使して、ミニがもよおしたらすぐ入れるように配置。

 

すると、どうでしょう。

目が見えなくても、ちゃんとトイレの中で用を足すことができるようになりました。

 

目が見えないなりに、僕に迷惑かけないよう頑張っているのでしょう。

なんて健気なミニ(>_<。)

 

君の瞳に恋してる

高血圧の薬を投与し始めて、1週間ほど経った頃。

ピアノレッスンを終えた僕は、ミニの夕食を持ってネコ部屋に入りました。

 

すると、思いがけないことが起きたのです。

寝床にいたミニとパッチリ、目が合ったではありませんか!

 

ミニはそのまま、食い入るように僕の動きを目で追ってます。

見えてるんだ!

僕はもう嬉しくて嬉しくて、ミニを胸の中に抱き上げました。

 

僕を見上げるミニの瞳。

その瞳の中に、僕の顔が映っています。

 

よかった! 本当に良かった!

僕はミニに、キスの雨を降らせました。

 

またまた怪獣になったミニ嬢ちゃん

腎臓の数値は合格点。

関節鼠はサプリメントで落ち着いてるし。

甲状腺と目は、薬を投与していく限り、問題なくなった。

 

これで1年に及んだミニ怪獣騒動にもピリオドだ!

やっと静寂の戻ってきた我が家。

 

のはずが。。。

 

ウミャアオオオ〜ウ

ウミャ〜ン、ウミャ〜ン

 

またまたネコ部屋からミニ怪獣のうめき声が!

今度は一体、どこの具合が悪いのでしょう?

 

ネコ部屋に飛び込んで、亡き母の化粧イスに座り、膝の上にミニを抱き上げます。

「どしたの!? どこか痛いの!?」

 

するとミニは僕の腕の中にこうべを垂れたまま、スヤスヤ寝息を立て始めたではありませんか。

どうやら今度は、人恋し病だったらしく^^

 

小さなミニの、小さな小さな吐息が、僕の肌に当たります。

僕の膝ほどしかない、こんな小さなミニの体に、小さいながらも宿っている豊かな命。

 

たとえ病気でも、老い先短くても、ミニが呼吸をしながら我が家にいてくれる。

そんな日常こそ幸せなんだってこと、ついつい見失ってたけど。

いつもそばにいてくれて、ありがとう、ミニ。

 

 

 

 

◾️ヒデキマツバラLIVE動画◾️
亡き母のピアノと共演したジャズスタンダード『酒とバラの日々🍷

 

◾️ヒデキマツバラLIVE動画◾️
ジャズスタンダードの名曲『フィーバー』をエレクトロハウスでカバー🔥

 

◾️ヒデキマツバラLIVE動画◾️
モーツァルトに扮して奏でているのはバッハの神曲『アリオーソ』😇