「なかなかピアノが上達しません」
そんなお悩みをお持ちですか?
理由は3つに分かれます。
ピアノ講師として1つ1つ解説していきましょう。
理由① 明らかに練習不足
本当にあなたに足りていないのは、練習量ではありません。
やる気(=モチベーション)です。
ピアノを始めた原点は何ですか?
あなたは、なぜピアノを始めたのですか?
何に憧れてピアノを始めようとしたのですか?
思い出してください。
あなたに必要なのは原点回帰です。
音楽の正体を知りましょう
音楽とは何でしょう?
「楽譜通りに弾けば音楽になる」と思い込んでいませんか?
そんなものは魂の抜け殻に過ぎません。
音楽とは「生命力の塊(かたまり)」
様々な音に色をつけ、香りをつけ、味わいを乗せ、物語が始まった時、音楽が躍動を始めるのです。
味のない料理はイヤですか?
気の抜けた飲み物は?
だったら、なぜあなたは味気ない音楽人生を過ごしていられるのでしょう?
理由② 練習を2日3日サボっている
ピアノ演奏ほど高度なテクニックが要求される技術は、他に例がありません。
「今日練習して明日やらない」を繰り返す限り、いつまでたっても上達できないのは当たり前。
袋小路でウロウロしながら、目的地にたどり着けることがあるでしょうか?
ローマは1日にして成らず
ひと昔前まで、知識や技術を得るには膨大な歳月と費用を要しました。
それが今の時代では、週末のカルチャークラスに通うだけでマスターできてしまいます。
ただし、ピアノを除いて!
ピアノは指先で鍵盤を「叩く」ものではありません。
ピアノは指先で鍵盤を「奏でる」ものです。
たとえ音楽講師であっても、この違いをきちんと理解できている人は驚くほど少数です。
それにピアノ曲は、カラオケのレパートリーとは違います。
時間と努力を費やして得た演奏技術も、練習を怠ればたちまち失われていくばかり。
それは僕らとて同様で、ブランクが空くほど演奏技術は急激に衰え、ついには指先まで回らなくなってしまうのです。
本物の音楽を体感できる唯一の場所
中途半端な練習しかできていないあなたに、アドバイスがひとつ。
プロのピアニストのリサイタルを生で体感しましょう!
「CD、DVD、動画を鑑賞するのでは不十分なんですか?」
はい、不十分です。
それらは参考になるかもしれませんが、記録されたものにすぎません。
そこに記録できないものこそ、あなたが体感すべき音楽の真髄なのです。
この地球でコンサートホールほど芸術が宿った場所はありません。
あなたがホールの大空間に足を踏み入れた時から、物語は始まっています。
本番が始まる時のあの空気感、プロが精魂込めて演奏する「本物の音楽」、その豊かな響きと迫力を大観衆の中で体感してください。
ケチくさいことは、やめにしましょう。
動画の流し見や、無料のアマチュア演奏会で満足するのは。
それらは暇つぶしにしかなりません。
それより、あなたを心の底から揺り動かす「本物」を体感しましょう。
あなたの魂に「最上の糧」を与えてください。
ピアノは、そんなあなたが奏でるにふさわしい楽器なのですから。
理由③ 上達する直前の段階にいる
あなたは毎日、ピアノに励んでいるんですね。
素晴らしい!
もうひと息のところまで来てますよ!
毎日練習してるのに上達しないあなたへ
僕からのアドバイスは「過ぎたるは及ばざるが如し」
ピアノを頑張るあまり、力んでしまっては逆効果。
「弾けた/弾けない」で一喜一憂するほど、ピアノ芸術は単純ではありません。
まずは、これまでの思い込みをポイしちゃいましょう。
ミスしちゃいけないと思い込んでませんか?
ミスをするからこそ上達できるのです。
あなたはもう自分にバツ印をつける必要はありません。
ミスすることを自分に許しましょう。
ミスを重ねるほど、あなたの演奏力は成長を遂げます。
ミスこそ「成功の種」なのですから!
それと、もうひとつ。
練習の合間にティータイム等、くつろげる時間を設けてはいかがでしょう?
気晴らしの読書もいいでしょう。
*ただしスマホには触れないで! 集中力を奪うSNSはくれぐれも後回し! 練習中もマナーモードで!
ピアノを奏でる最難関の技術は「脱力する技術」です。
指先から手首、肘から肩、上体から下半身を含めた体幹。もちろん気持ちの上でも。
すべてが脱力できた時に初めて、鮮やかなパフォーマンスを発揮することができるのです。
夜明けは一番暗い時間帯から生まれる
It's always darkest before the dawn.(いつだって夜明け前が一番暗い)
どんな暗い夜にも、希望の朝陽が射してくる。
つまり「思い通りにいかず困難な状況が続いても、必ず報われる時が来る」という意味。
ピアノが上達する直前は、弾き込んでも弾き込んでも下手くそな期間が続きます。
僕自身もそうだったし(今でも新曲に挑むたびにそうですよ!)レッスン生を見てても同様です。
その時期を超えたら、ある日突然、右肩上がりに演奏が上達していきます。
大半の人がその時期を乗り越えられず、自身に失望してピアノを諦めてしまうのですが。。。
あなたは「夜が暗いままで、太陽が昇って来なかったらどうしよう?」と怖れますか?
そんなことありませんね。
第一その時間帯、あなたはまだ熟睡中のはず(笑)
だからそう、あなたの演奏力もまだ眠りについているだけ。
いずれ太陽が昇るように、あなたの実力が目醒める時がやってきます。
あなたの夜明けは必ず来る!
数々のレッスン生を見てきた僕が保証します。
あなたにとって何よりも必要なのは、リラックスすること。
そして、自分の可能性を信じることなのかもしれません。
ピアノ好きなあなたへのメッセージ
ピアノ好きなあなたは、ピアノからも愛されています。
そのことを忘れず、演奏を通じてピアノとの対話を深めてくださいね。
そうすれば、あなたらしい音が返ってきますよ^^
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